おじちゃんは、農業の基本は科学だと思っています。土壌診断は、少なくとも自らの圃場を知り、栽培の線路を引くための出発点になるものと考えています。3要素といわれる窒素、リン酸、カリだけで植物が育つわけないですやん。カルシウム、pHなど色々と目を配らんといかん思うてます。
薀蓄はええとして、土壌診断の結果から見えてくるんは、リン酸分が異常に高いことです。おおよそ標準の4~6倍含まれています。この点については、先に研修で訪問したときわ採種場においても指摘されていたとおりの結果でした。反対に窒素分がほとんどありません(涙)。その他、全体的に山側圃場の成分が高い傾向がある点、pHが高い点などについて、地下水位と関係しているか、はたまた前の耕作者の施肥・栽培品目によるものなのか、今後継続的に診断をしていかなければならんでしょう。
結論としては、思った以上にバランスが取れている土壌であることとpHが心配していたほど高くなかったんでちょっと安心したところです。
ところで昨年12月に農業大学校の講座の中で実施した土壌診断結果も付記しときます。この診断では、ハウス3棟の土壌を一試料にして行いました。JA実施のものとかなり差が出とって、やはり素人仕事はやっつけ仕事(笑)やったんやろかと思ってしまいます。
さて、この大地くんによる診断ですが、JAを通じて行ったこともあり、ありがたいことに推奨される施肥量が提示されていました。 それもJAが扱っている商品名でです(笑)。いやぁ、実に商売熱心です。ありがたいやら農家の思考を発展させないようにしてはるのか。
(表の見方)
赤字は、標準含有量より多く、青字が少ない。農業大学校では窒素分測定を実施せず。
酸度 | アンモニア | 硝酸 | 全リン酸 | 加里 | 石灰 | 苦土 | ||
(PH) | (NH4-N) | (NO3-N) | (P2O5) | (K2O) | (CaO) | (MgO) | ||
土壌診断処方箋 | ||||||||
キュウリ | 谷 | 5.6 | 1.8 | 0.4 | 172.0 | 44.0 | 324.0 | 35.0 |
キュウリ | 中 | 5.8 | 2.2 | 22.7 | 249.0 | 91.0 | 339.0 | 55.0 |
キュウリ | 山 | 6.5 | 1.7 | 5.0 | 288.0 | 78.0 | 450.0 | 66.0 |
農業大学校 | 6.0 | 44.0 | 46.0 | 254.0 | 29.0 |
0 件のコメント:
コメントを投稿