今日は、1日の中で、農業を取り巻く好対照の番組が2つあった。共にNHKなんやけど、ひとつは『プロフェッショナル 仕事の流儀「苦労の数だけ、人生は実る~米農家 石井稔~」』。この番組では、1kg1500円とすごい値段で売れる米を作る石井氏のストーリーがで放映された。
余談ですが、おじちゃんが一番びっくりしたのは、有機栽培米を2ヘクタール超栽培していること。甲子園球場の半分を超える面積を薬剤を使わず管理するのは、想像できない。
さて、NHKのサイトでは、「稲に話しかけ、稲の声を聞きな がら、米作りと向き合う。稲を甘やかさず、厳しくしつけながら、生命力あふれる米を生み出すのが“石井の流儀”だ」とある。
実は、このフレーズ、野菜でもトマトなどをはじめとして味の良い作物を作る生産者に共通して使われるフレーズだ。番組のタイトルから考えて、このようにした方が視聴者ウケするのかもしれないが、このフレーズを科学的な視点で解説できないのであろうか。プロの中で更に突出した才能の生産者だけしか出来ないことなんだろうかといつも不思議に思ってしまう。
再度言うが、この手の話は、消費者受けしやすい。いや、消費者だけでなく生産者にもウケる!例えば、おじちゃんが農業へ転職する前の一時期愛読した某N社が発刊する非科学的雑誌「■代農業」等は、この手の情報の宝庫。この雑誌に出てくる農業資材に科学的な分析値が出た広告はまず見当たらない。広告だけでなく、記事にもなぜか「感じ」や「~そう」といった感覚的なものが多い。
農業は、神業ではなく、科学ですよね。だから大学の農学部は、理科系なんやと思うんですが。
他方、同じ日の『クローズアップ現代「微生物とつながる農業」』では、石井氏も活用していた微生物を科学的なアプローチで付加価値を生み出し、それが広がっているというもの。NHKサイトでも「特定の微生物に植物が感染すると抵抗性が高まる、という性質を利用した農業が世界各地で始まっている。微生物と植物の「不思議なつながり」に注目した農業の可能性に迫る」と解説されている。
これは、COP10で話題になった自然資源の利用に当たる。
しかし、この手の話は、なんだか胡散臭さを感じる方が多いようだ。 今ホットなダイズやトウモロコシ等の遺伝子組み換えなんかは、そのひとつではないかな。(但し、遺伝子組み換えは、おじちゃんも完全に肯定するものではありません)
このように神業を科学的なアプローチから生産者間で共有されることによって、より高度な営農が出来るようになると思てるんですが、皆さんはどう考えますか?
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