2010年12月12日日曜日

サヨナラ

3月からわずか10ヶ月ばかりですが、お世話になった露地キュウリと田の圃場から、今日すべての荷物を持ち出し、完全撤退となりました。

人と同じように、農地の出会いというのは、時の運なんでしょうかねぇ。水の便や機材の充実、選果場の設置などとても条件の良い圃場だったのですがねぇ。
恋人を愛していても結婚できないこともあるだろうし、結婚してもその後のすれ違いで長続きしないことも。この圃場とおじちゃんの関係は、そんな糸でつながっていたんだろうなぁと今は思えるようになりました。

また、新たな出会いがあることを信じて・・・

2010年12月11日土曜日

問題解決力は農業でも

燃料がエンジンまで揚がらない問題には、今朝から苦しみました。燃料コックの清掃をしても、問題は解決しません。昨晩、「農業機械の簡単メンテナンス」 をよく読み復習しよったんで、やっぱり問題はキャブレターやなと思い、再び慣れた?作業でキャブレターを取り出すことにしました。

簡単メンテナンスで説明されていた通り、再度キャブクリーナーで清掃しましたが、流石に幾度となく清掃してるんでもう汚れはありません。よく各パーツの形状を見ながら組み立てていくと、どうも1箇所気になるところがあります。「フロート」といってキャブレターに入ってくる燃料を一定に保つ部品。この部品の取り付け方がおかしい。よく見ると「ニードルバルブ」という燃料を燃料タンクから供給する弁が、これまでおじちゃんが取り付けていた形では、動きが円滑ではあらへんのに気づきました。ニードルバルブから取っ手のような細い針金が出ているのはなんやろ?フロートと連動せなあかんのやろ、フロートをひっくり返すと、あるやんか、引っ掛けるところが。

どうも組み立て方が適当でなかったんやないやろかという見当をつけ、くみ上げてみました。

ぶうぉ~ん

一発です。「ふいぃ」
やりました。今日の嬉しいことです。3年前に落札したヤンマー君。その時以上に快調に仕事をこなしてくれました。どうです?

これでたな犬さんが、頑張って開拓している耕作放棄地にも、来年稲穂がなびく姿がかすかに見えた気がしました!

2010年12月10日金曜日

やはり止まってしもた

早速、地主様から新たに使っても良いと許可を得た畑でヤンマーくんの仕事開始です。

ん〜なかなかやるやん!
ほんじゃ、ここで記念写真を撮っておこか。パチリ

「ん」
「ん」

あちゃ~動かへん。止めるんやなかった。

よぅ見ると、燃料の供給が、まだスムーズやあらへん。しかもストレーナをあけるとパッキンがボロボロやん。

あちゃぁ

早速近隣のコメリへ向かい、水栓用のパッキンを見つけたんでそれを代用です。(パッケージ裏面の注意書きには「石油・電気薬品・ガス等の器具への使用および直射日光の元手の使用と保存はさけてください。」と書かれています)

いやぁ、時間が流れるのが早よすぎる。週末はコドモの顔を見れそうにあらへんなあ。

2010年12月9日木曜日

復活するかぁ

先日まで千葉で農家研修をしていたきっしーさんが、キュウリの不出来に落ち込むおじちゃんの励ましに来てくれました。ありがとう。

これを機会に、おじちゃん所有の農業機械を活きかいらせようと思ぅて、埃をかぶってた小型管理機を引っ張り出してきました。まだ、埼玉県農業公社の主催する就農予備校に通い、農業に転職しようか迷っていた頃にヤフオクで手に入れたヤンマーの機械です。

まずは、ここ上田で新規就農者の支援をしてくれているJAの農機センター方から教えてもらったとおり、キャブレターの掃除です。動かなくなった農機の原因の過半は、このキャブレターの不具合。そういえばその昔、オートバイを乗ってはいたもののキャブレターの掃除などしたことはなかったなぁ。それどころか、機械を分解するなんて・・・。でも、百姓になったらこの程度のことは自分で出来るようにならんといけません。

《1日目》
朝から、燃料タンク、エアクリーナーをはずし、キャブレターを引っ張り出す頃にはもうお昼。そして、あ~でもない、こ~でもないとぶつぶつ独り言をつぶやきながら、キャブを分解したら、もう夕方になっていました。薄ら寒くなる中、キャブクリーナーをぶっ掛けて、こびりついた燃料を溶かし、拭いてやると、まぁ見事にメタル特有の鈍い光がよみがえります。これはもしかして・・・期待大!

《2日目》
きっしー参戦。
再度、キャブレターを引っ張り出します。既に1回やってることなんでお茶の子さいさいや!
改めて、キャブレターをきれいにして、エンジンオイルを交換(真っ黒なオイルが出てきました)、ギヤオイルを挿して、いざスターターロープを引っ張ること数十回。ブルルルル~ン。やった!!!
と、喜んだのも束の間、すぐにエンジンが止まってしまいます。何度かこれを繰り返し、やはりキャブレターが問題と再度すっかり慣れたキャブレター清掃。そしていざエンジン始動。
「ん」
「ん」
あかん、ぜんぜんかからへんようになってしもた!

《3日目》
きっしー参戦最終日。
もう一度キャブレターを引っ張り出し清掃。やっぱりかからへん。困った!
農機センターに電話しても問題はキャブレターだといわれるばかり。そしてもう一度キャブレターをはずし、
「ん」
「ん」
キャブレターから染み出るはずのガソリンが出てきません。なんや、ガソリンがキャブレターまで上がってへんかったという極めて初歩的なエラーやがな。きっしーとキャブレターまで燃料が上がっていくのを確認してエンジンスタート。

よっしゃ~

まだまだ安定した吹き上がりではないものの復活したヤンマー君。今は、セレッソに名前が変わったけど(あっ、これはサッカーの話やね)、基、冬の作業の大黒柱となるか、次回乞うご期待です。

2010年12月6日月曜日

転機が来ないかなぁ

週末、子どもがノロウィルスに罹り、呼び出しがかかったため、作業を切り上げて自宅に戻っていました。良くも悪くも、久しぶりに子どもとゆっくりと時間を過ごすことが出来ました。全く、親父らしいことが出来ずにいたからなぁ。
(かみさんには、頭が上がりません)

そして、たった今、上田の寒く、一人の部屋に戻ってきました。暖かい家庭の中で過ごしたせいか、とてもさびしい気持ちです。
星空がきれいで、天の川も見ることが出来ます。朝は寒そう・・・

2010年12月1日水曜日

冬籠もり準備

寒くなり、朝、水溜まりに氷が張ることが多くなりました。 水道管の破裂防止用電熱線も久しぶりにコンセントに繋げました。

ハウスのビニルを尾根に寄せ集めたのに続き、ビニルを張りつづける予定のハウスに補強用の支柱を設置しました。

単管パイプを新たに購入し、長さを揃えたまでは良かったんやけど、えらいことになりました。
凡そ地面を軽く掘って固定させる計画やったんですが、一本だけ掘るどころか足元に土寄せしなあかんようになってしもたんです。同じ長さにカットしたはずやのになんでやろと思って辺りを見回すと合点。夏に地滑りした部分やったわけです。土砂に押されてパイプ自体が持ち上がっていたゆうことか。

とりあえずハウスの冬支度は終わり。次は農機の始末かな。

そうやけど、 地滑りの場所の工事を市に頼んでんねんけど何時になるんやろか。

2010年11月25日木曜日

雪が降る前に♪

今日は、微風・快晴です。

そこで、ビニルハウスに展帳し、降雨を防いでいた屋根部のビニルをはずし、ハウス頂上にまとめました。これは、冬場は降雨が少なくなりハウス内での野菜栽培が難しくなること、降雪によるハウス倒壊を防ぐこと、ハウス内で硬くなった土壌を降雨や気温変化を利用してやわらかくすることなどを目的としての作業です。

ビニルを改めてじっくりと眺めると、この半年の間にあった降雨や風、ハウスパイプの錆の影響で汚れや破れがかなりあることがわかりました。通常2年程度で更新するところ、何とか3年持たすことが出来ないかなぁと密かに思っていたのですが、これはなかなか難しいものがありそうです。

ビニルをはずすと、冬のキリッとした光と柔らかな風がハウス内をゆったりと包んでくれました。遠くには雪をかぶった北アルプスの槍ヶ岳や穂高岳が目に入ります。
もうすぐ1年目が終わるんやなぁ・・・

2010年11月17日水曜日

子どもは正直すぎて困る

おじちゃんの友人に『ごまおじちゃんのまごころ米』を送ったら
いっぱい食べてくれたみたいや

子どもは正直や(ほんまに)

でも、5杯目はちょっと食べ過ぎちゃうか
最近は 食べ過ぎて『まごころ太り』していますという苦情まで来てしもた(汗)

せっかくやから、玄米と混ぜて食べてくれるとお通じが良うなるから 、一緒に注文してや!

2010年11月9日火曜日

怪しい雲ゆきの先にあったものは

ようやく田んぼの作業も終わりかけの頃、地主様とお話しをしていると、来年借りている田んぼが減反対象やから、米の作付けを回避してくれという話になったのは、先日お伝えしたとおり。

ほんま青天の霹靂

おじちゃんが借りている圃場は、2つ。その間は、愛車で5分ほど、標高差約100m、正直近い距離ではありません。この様に圃場が分かれていると、収穫、選果、消毒、天候急変への対応など臨機応変に出来ないばかりか、それでなくても未熟な百姓であるおじちゃんにとっては、とても厳しい条件なのです。加えて、田んぼを他の地に借りなければいけないなんて・・・。3箇所ですよ。

これも、本来なら借地権を設定していれば、問題もなかったことなのかもしれないですが、いろいろな背景から、来年4月から借地権を設定し、今年はそれを前倒して、同条件で借りることになっていたんです。つまり、今年は口頭だけの契約だったんで、盾にするものもないし・・・。

そして、JAを挟んでの交渉。

すると出るわ出るわ。借りるための話し合いをこの3月に行った際に出なかった条件が・・・。
農機は一部を除いて使用しない、資材の使用もしない、野菜用の圃場拡張も渋り始めたし。そしてなによりも、交渉を前に田んぼに転作麦の作付け契約をしてしまっていると知らされる羽目に。

この圃場は、畑と田んぼが隣接している、水の利用が容易、選果等作業用のスペースが確保できるのに加え、資金の少ないおじちゃんにとってはありがたい農機が充実していてこの利用が許されていたこと(もちろん利用の対価は払わなければなりません)など条件が良かったことから借りることになった背景があります。

今年は、畑の一部については、地主様が使うが、来年からはすべて借りることもOKだったのに・・・。

当初の契約見込み内容の履行が難しくなってきたのに加え、借りる側の権利である部分まで制限を加えられてはたまりません。

おじちゃんの師匠とも相談し、今年の多くの失敗経験から、無理せず新しい出会いを待つという結論にしました。

ああぁ、あぁ、この冬もまたかぁ。

2010年11月3日水曜日

同じNHKの番組の好対照

今日は、1日の中で、農業を取り巻く好対照の番組が2つあった。共にNHKなんやけど、ひとつは『プロフェッショナル 仕事の流儀「苦労の数だけ、人生は実る~米農家 石井稔~」』。この番組では、1kg1500円とすごい値段で売れる米を作る石井氏のストーリーがで放映された。
余談ですが、おじちゃんが一番びっくりしたのは、有機栽培米を2ヘクタール超栽培していること。甲子園球場の半分を超える面積を薬剤を使わず管理するのは、想像できない。

さて、NHKのサイトでは、「稲に話しかけ、稲の声を聞きな がら、米作りと向き合う。稲を甘やかさず、厳しくしつけながら、生命力あふれる米を生み出すのが“石井の流儀”だ」とある。

実は、このフレーズ、野菜でもトマトなどをはじめとして味の良い作物を作る生産者に共通して使われるフレーズだ。番組のタイトルから考えて、このようにした方が視聴者ウケするのかもしれないが、このフレーズを科学的な視点で解説できないのであろうか。プロの中で更に突出した才能の生産者だけしか出来ないことなんだろうかといつも不思議に思ってしまう。

再度言うが、この手の話は、消費者受けしやすい。いや、消費者だけでなく生産者にもウケる!例えば、おじちゃんが農業へ転職する前の一時期愛読した某N社が発刊する非科学的雑誌「■代農業」等は、この手の情報の宝庫。この雑誌に出てくる農業資材に科学的な分析値が出た広告はまず見当たらない。広告だけでなく、記事にもなぜか「感じ」や「~そう」といった感覚的なものが多い。

農業は、神業ではなく、科学ですよね。だから大学の農学部は、理科系なんやと思うんですが。

他方、同じ日の『クローズアップ現代「微生物とつながる農業」』では、石井氏も活用していた微生物を科学的なアプローチで付加価値を生み出し、それが広がっているというもの。NHKサイトでも「特定の微生物に植物が感染すると抵抗性が高まる、という性質を利用した農業が世界各地で始まっている。微生物と植物の「不思議なつながり」に注目した農業の可能性に迫る」と解説されている。
これは、COP10で話題になった自然資源の利用に当たる。

しかし、この手の話は、なんだか胡散臭さを感じる方が多いようだ。 今ホットなダイズやトウモロコシ等の遺伝子組み換えなんかは、そのひとつではないかな。(但し、遺伝子組み換えは、おじちゃんも完全に肯定するものではありません)

このように神業を科学的なアプローチから生産者間で共有されることによって、より高度な営農が出来るようになると思てるんですが、皆さんはどう考えますか?

2010年11月2日火曜日

放棄地再生?

今年借りていた畑のうち、1ヶ所の借地契約が怪しくなってきました。借りる合意した時の内容の履行が難しい状況になっています。いろいろ、背景があるので詳細は書きませんが、明日以降、JAを間に挟んで交渉していくことになりますが、おじちゃんが今年営農を始めて、やはりしんどかった点の一つが圃場が離れていたこと。出来るだけまとまってて欲しいんやけど、このまま先方の条件を飲むと圃場がまた別の地点に増えることになる。おじちゃんの現有パワーでは、対応が困難や。
さて、一方の畑は、中山間地に位置していて、周りには耕作放棄地が連なってます。今年流行の熊は、まだ出てきてませんが、昨年は近隣に出たという話しもあり、ちょい恐いところです。
その放棄地の一角を再生し、堆肥場を作ろうと思っています。今日は、ためしに雑草を刈って見ました。流石に10年以上は耕作されていない場所のため、雑草というか、低木点在し、排水設備も埋まっていて水が溜まっています。11月は、現有圃場の冬への準備のほか、この作業を並行してやっていこうとおもうてます。



2010年10月28日木曜日

うれしいお便り

お米を依頼された方に、はがきを一枚添えてるんですが、昨日初めてそのいくつかが舞い戻ってきました。

「とっても甘く、とても美味しくて、2杯も食べてしまいました」

よかったぁ、ずくだした甲斐があったなぁ。
直接送っているから、消費者の声が直接届くっていうのは、うれしいなぁ。キュウリは、ほぼ全量JAを通じて出荷していたから、どこで売られているんか、誰が買ってくれたんかわからへんのやね。そんなことやし、この声は、沈んでいた心が一気に温かくなりました。一方で、

「ずっと依頼し続けることは困難です。送料分だけスーパーや生協で買うより高くつくから 」

と厳しいお言葉も。こういう声も、やはり直接お届けできているから返ってくる声でうれしいです。特に今年は、お米を取り巻く環境はとても厳しいです。このような声が聞こえてくると、1年生百姓のおじちゃんも背筋がピンとなります。このような、お気持ちになる方にも、手にとってもらえるようなものを作らなければあかんのです。

その他、メールや営業部隊を通じ、

あまりに美味しいので、その1週間前に買ってしまった5キロ米(これも新米なんですけどね)は食べる気にならずすっかり後回しで、まごころ米をせっせと頂いています。」

「 米粒が少し小さいかな」


といったお声もいただきました。
届けてくださった皆さん、ありがとうございました。

2010年10月27日水曜日

雪が降りました

ここ上田の北部には、ラグビー合宿のメッカ「菅平」があります。昨晩の寒波で菅平に初冠雪です。さぶっ。

田んぼの作業で延び延びになっていた露地キュウリ畑の処理を寒風吹く中、ようやくやることが出来ました。散水用のパイプを片付け、堆肥を撒き、仕上げは耕うん。

あぁ、この程度の作業は、段取り力を高めてもっと 素早く終わらせないといけませんね。

2010年10月25日月曜日

脱穀作業完了・・・「ふぅ」

ようやく脱穀作業が完全に終わりました。

脱穀作業の「完全」完了としたんですが、脱穀自体は16日に既に終わってました。ただ、後に残ったはぜ掛けに使用した材料の片付けと脱穀後の藁束の処理に時間が掛かったためなんやね。いやぁ、やっぱり一人っきりでやる農作業はとても効率が悪いですわ。加えて、子どもが調子悪くなって、自宅へ戻ったり、雨降ってしもて作業を進められんかったりと、更に効率が低下。あきませんなぁ。

さて、初年度の収量は、30俵にわずかに足らなんかった程度になり、長野県内の平均収量並みに持っていくことが出来ました。1年目にしては、よう出来たんかなと思います。

しかも、田植えに使用した苗の量は、用意した苗の半分程度しか使わんかったけど、そういう少なかった割に良くできたと思います。これは、苗と苗の間が、一般的な定植感覚より広かったおかげで、お天道様の力を一つ一つの苗が一杯受けることが出来たからかもしれません。美味しいお米になったと思います。

来年も期待できるかなぁ

そして、今年の一番の反省というか来年への課題でもある、マンパワーの強化策をこれから練らんとしょうがないでしょうね。

どなたか、共同で作業してみようと思う方はいますか?

2010年10月15日金曜日

脱穀作業継続中にして配達開始!

ほんまは、脱穀もさっさと進めなあかんのでしょうが、雨や農機の手配など、なかなか思ったとおりに進めることが出来へんのがおじちゃんの段取り力の無さなんやろうか。

おじちゃんの田んぼでは、6日から脱穀を開始したんですが、7日は急遽脱穀機が別の田んぼのお仕事に出張、8日はやっと1日中作業! しかし、9日は早朝のわずかばかりの晴れ間に作業をした後に雨。この雨、翌日早朝まで雨が降り続き、 応援に来てくれたケロちゃん夫婦とみどり子ちゃんご一行に夕方デモンストレーション程度にほんの少しだけ。11日からはまたまた脱穀機が別の田んぼに出張、そこで故障・・・。ありゃまぁ、なかなかうまいこといきませんね。

こんなんやったら農機を自分で持たんといかんなぁと思いはするんやけど、あまりに高くて、貧乏なおじちゃんではねぇ、とほほ。

お米は、日本人の主食でありながら、生産者から出荷する際の販売単価は下落の一途です。消費者の皆さんにとっては、美味しくて安いお米が買えるのはとても良いことですよね。生産者のおじちゃんにとってはねぇ。
今年の作況指数は、長野県で99といわれています。しかし、夏の酷暑で穂の充実が良くなく、米粒が小さいのに加え、乳白色ににごったお米が多い傾向にあります。加えて、古米(昨年産のお米)の在庫が例年以上に多いのです。一人当たりのお米消費量が落ち込む一方で、しかも人口減少傾向は今後も続きますから、在庫が増える傾向はこれからも続くでしょう。(お米をもっと食べてやぁ!)
こんな状況やからJAを通じて出荷すると、1等米で1俵(60kg)あたり1万円ちょっとにしかなりません。ちょっとでも乳白色のお米が混ざると2等米にランクが下げられてしまい、1俵当たり1万円を切れてしまいます。
おじちゃんの田んぼは、面積2反強です。上田周辺では1反あたり10俵程度といわれています。例えば22俵取れたとして、すべて1等米でも22万円です。これでは、田んぼに必要な農機(トラクター、田植え機、稲刈り機、脱穀機、溝掘り機・・・)はいつごろそろえることが出来るんやろか。とほほ。

あまり、悲観的になっても仕方ないんで、既に脱穀したお米を精米してもらいました。6俵ばかりの籾を持ち込んだら、60kgの玄米と200kgの白米になってかえってきました。精米所のおじさんから、『よく出来ている』とお褒めの言葉をもろうて、やっと前向きな気持ちに!

これで美味しいお米を皆さんのお手許に届けることが出来そうです。
新米は、含水量が多いので、いつもより水を少なくして炊いて、美味しいご飯を食べてくださいね。

2010年10月6日水曜日

はぜ掛けしたお米のその後…

今日、ハーベスター(脱穀機)を借りてきました。ディーゼルエンジンを積んだおも~い奴です。勇姿は、また別の機会に。

脱穀の前に、米の水分量を計測しなければなりません。あまりに水分が多すぎると保存に影響を与えるからです。まぁ、これにも基準があって、特に長野県産米としてJAを通じ出荷する場合、今年から14.5%を目標に干さなければなりません。(昨年までは15%やった)

そこで、近くの営農センターに比較的条件の悪い北向きに干されていたお米を持ち込みました。計測の結果、15.7%。おじちゃんの場合、JAのように大量に在庫を抱えるわけでもないので、これで十分と営農指導員にアドバイスをもらいました。

あいにく、日曜日の天気予報では、降水確率60%です(信頼度はまだ「C:確度がやや低い予報」ですが)。そろそろ、作業を始めることとしましょうか。

そや、今日はあまりよろしくない情報を得ました。上田周辺では、例年より1割程度収穫量が少ないようです。米粒が小さいんやて。ふぅ~

2010年9月23日木曜日

目の前に起きた現実

今朝ほど来年を見据え、枯れ上がったキュウリを処理した後に散布しよう思て発注した堆肥の配達を待っていました。

雨中待っている間、干してある稲はどうなっとるかなぁと田を見ていると

「んっ、何か動いた!」

はぜ棒の向こうに動物でもいるのかと思いましたが、そんなおっきな動物が現れるはずあらへんし…

眠い目をこすって、よ〜くみると。はぜが倒壊してるやないですか。あっちゃ〜

降雨で稲束が重くなり、はぜ棒の一本が折れ、その影響で隣のはぜ棒も薙ぎ倒したようです。(涙)
流石に近年使われてなかったモノを復活登板させているだけあって外見では分からない劣化が進んでいたようです。

思いもよらなかった復旧作業の後には、昨日拾った落ち穂に匹敵する量の穂が落ちていて、ガックリとしてしまいました。
ふっう〜

(そして時が過ぎ夕方・・・)

さらにまた一本のはぜ棒が、雨の重みに耐え切れなくなって折れていました。
はぜ棒の足をもっと増やさないと更に被害が広がりそう。明日雨の止んでいる間に補強をしようと思います。
ずくラーおじちゃん、頑張りまっせ。

2010年9月22日水曜日

初めての稲刈り跡には

たくさんの方の協力で終わった稲刈り。

色々なハプニングがありました。田が完全に乾ききっていなかったこと、今年の暑さで徒長気味に稲が生育したため倒伏した部分が多かったこと、バインダーの結束機能がうまく働かなかったことなど、あげだしたらキリがありません。
こうして考えると農業というのは、段取りがしっかり出来ていればかなり円滑に物事を進めることが出来るということ。要はおじちゃんの未熟さが、改めて自覚できることが凝縮された作業でした。
とほほ

そして今日、田一面に広がった落ち穂を集めました。あっという間に一束、二束と溜まっていくその稲、あまりにその量が多くて手に負えませんでした。情けない。とほほ

さらに今日は、くたびれきった露地栽培のキュウリも断根し、いよいよ今年のおじちゃんの営農に幕が下りようとしています。

これからどうするのかですかって?
どうしましょうか・・・

2010年9月21日火曜日

稲刈りが終わりました

4日間にわたる稲刈りが終わりました。

1日目にバインダーが、スタックした跡にできた溝が排水溝の役割をしたのか、重馬場であった田もやや不良程度まで回復していました。バインダーも快調にエンジンを吹き上げ、しっかりとした稲束を吐き出してくれます。さすが「JOY刈る」です。
作業の最後にバインダーにまとわりついた泥の汗を流して、初めての稲刈りが終わりました。

明日は、落穂ひろいかな・・・

2010年9月20日月曜日

稲刈り続行中

今年は、7月の梅雨明け以降高温が続きました。米は、出穂後平均気温の積算温度がコシヒカリで1000℃、あきたこまちで950℃到達すると収穫適期になります。おじちゃんの田んぼでは8月5日には出穂期を迎えていました。農業改良普及センターの推定水稲登熟期予報では、9月13日の前後5日程度が適期を迎えることになります。

そこで、9月18日に稲刈りを開始しました。700坪ほどの面積の田んぼに黄金に輝く稲穂を刈り取り、はざが消して天日で乾燥し、美味しいお米に仕立てたい!

そこでたくさんの心強い応援団を呼び寄せ、いざ作業開始。


ところがです。運悪く事前の天気予報とは異なり水曜日午後から金曜日午前中に掛けてしっかりとした降雨に見舞われた影響で状況は重馬場。バインダー(稲刈り機)を操るも、機械は田の中に沈んでしまい、思ったように稲を刈り取ることが出来ません。その他、結束用機器の不具合もあり、1日で終わらせることが出来ない事態になってしまいました。

それどころか、おじちゃんの段取りの悪さも重なり19日の日が沈むまでに80%程度を終えるにとどまってしまいました。

そして今朝、追い撃ちを掛けるような降雨。テンション下がります。今日の作業は、昨日刈り取りまだはぜ棒に掛けていなかった稲を掛けるにとどまりました。

天気予報では水曜日も午後から天候が悪くなりそう。明日中に作業を終了させなくては…

応援に来ていただいたたな犬さんと愉快な仲間たちYurielさんと不思議な仲間たちの皆さん、おじちゃんの稲刈りに協力していただきありがとうございました。

あっ、それと行方不明で捜索願の出されていた稲刈鎌の身柄は確保されましたのでご安心ください。

2010年8月31日火曜日

ボクダメ宣言受諾

六月下旬の出荷開始からおじちゃんとともに戦ってきたハウスのキュウリが褐斑病に侵され再起不能になってしもた。
…無念…

病気を抑え切れんかった原因は、色々有ります。そんなこんなの総括は、別に行うとして、今日はおじちゃんが、今後も農家として生活することの前途多難さを示す『ぼくだめ』宣言を受諾せなあかんことを皆さんに報告させていただかなあきません。
…無念…

残る露地キュウリと次に来る秋に立ち向かわなあきません。こちらも褐斑病に罹患し、戦闘能力が落ちてきてますが、懸命に延命措置を図りつつ戦っていく所存です。

2010年8月29日日曜日

愉快なナカマ達

今日はサワさんのご紹介。
普段は、シャイでなかなか姿を見せてくれませんが、まだ子どもの小さいのから五センチを超えるものまで、ハウスの中や用水路にと結構な数いるんやないでしょうか。
特に用水路は隠れるところが一杯やから…。

2010年8月27日金曜日

秋に向かって?

昨日、一昨日と二日続けて夕立です。今年は、ご多分に漏れず非人道的な(?)雷雨です。
一昨日の夕立では、おじちゃんの畑の頭上でカミナリ炸裂!その光と音思わず腰を抜かしてしまいました。あまりに近いカミナリだと反響がないのか『バリバリ』だけで終わり全く残響がないことを知る機会となりました。ふ〜む
この日は、雨だけで無く、風も強く、タンボになびいていた稲穂達も徐々に重くなってきた頭をしばし伏せた状態に。
また、この地域で最大のキュウリ生産者様宅のハウスでは、ビニルが風に煽られ裂けてしまったほどでした。
昨日は、前日の経験を生かし、雷鳴が近くなった時点で近傍高速道路架橋下にしばし避難。カミナリはそれほどでは有りませんでしたが、雨の柱が…

2010年8月8日日曜日

美食な殿様

おじちゃんのハウスには、沢山の住人がいます。ネズミ、カニ、トンボ、ハチ、バッタ、アブラムシ、アザミウマ等々。
最も目にする小型動物であるカエルは、何種類くらい見ることが出来るでしょうか。ネズミも餌に困らないでしょうねぇ。
今朝方、まだ眠い目を擦りつつ収穫を始めようとしたおじちゃんの目にしたシーン。何とカエルがカエルを…。
トノサマカエルがもがくアマガエルを捕らえて離しません。
おじちゃんも忙しかったのでお付き合いすることは出来ませんでしたが、このあとトノサマはどのように料理されたか、果してお味は…

2010年8月5日木曜日

出穂/開花

キュウリを毎日収穫、選果、出荷が続き、なかなか他に手が回らない日々を過ごしていました。
特にこの一週間は、目の回るような忙しさでまさしく『あっ』という間に時間が過ぎて行きました。
『あれま』
そんな間にもスクスクと稲は成長し、ついに穂が姿を表し、花が咲いているではないですか。
やりましたねぇ。よくここまで。
ところで隣の同じ日に田植した田では、まだ穂が出はじめたばかりなのです。これって良いこと?それとも…
おまけにやってしまいました。
穂が出る十日ほど前に追肥が必要やったのに…
慌てて指導員に連絡したらまぁなるようになるとのこと。品質が落ちるらしいんで今更、追肥も出来へんし。
秋を待つしかないんやね。トホホ。

2010年7月20日火曜日

大量ロス発生

おじちゃんは、露地とハウスでキュウリを栽培しています。梅雨も明けこれからの一週間は、特に露地のピークになるそうです。
そんな恐ろしい時期を前に、今朝は何時も以上にロス(主に太さが規格以上になってしまったもの)を発生させてしまいました。これだけのロスが発生するのは初めてです。理由を考えてみたところどうも収穫作業の時間が原因の様子。昨夕ハウスキュウリでの作業を考え早めに収穫を行いました。そして今朝は、ハウスの収穫後に露地の収穫。加えて、高温多湿の夜だったのでキュウリが大きく成長するには絶好の条件だった様です。
勉強せな遺憾ことはつきまへんなぁ

2010年7月19日月曜日

斜面崩落

昨日の夕刻、これが噂のゲリラ豪雨かと思える降雨がありました。10m先が雨の幕で見えない、ハウスのビニルを突き破るかの様な雨。加えて雷・強風。心細さが身体全体を覆い尽くすほどです。
そんな雨が、小一時間程続いたでしょうか。その後はさっきまでの嵐は何やったん?と思うほど晴れ渡りました。
そして今朝、ハウスに行くと何かいつも違うんやね。通路が歪んでるんです。まだ、寝ぼけてんのかなとおもてましたが、なんぼ目を擦っても歪みは取れません。なんでやろ…
おじちゃんは、なんか悪いことしたかなぁ。
ハウス脇の斜面が、約8m×3mに渡って滑ってハウスの一部を押し潰そうとしていたんでした。
おじちゃんが、いんときで良かった。
付け加えますと夕刻はさらにハウスの歪みが酷くなっていました。もうすぐ完全に押し潰されるかも知れません。どうしよかねぇ

2010年7月11日日曜日

たんぼでは中干しを始めました

最近は早朝から深夜までキュウリの収穫・選果・出荷の連続で、更新する余裕が有りませんでした。お陰で間もなく出荷開始から一ヶ月になろうとしています。
その間にイロイロとありましたが…
さて、昨日からタンボの水を落としています。これは「中干し」と言って、無効分けつを抑制するとともに、田の地面を固くして稲の倒伏、秋の収穫作業を円滑に進めるための重要な工程です。
ここまで、若干イネミズゾウムシにやられた以外は順調に成育しています。但しまだ折り返し点ですからこれからもずくたしてやりまっせ。

2010年6月22日火曜日

最近のおじちゃん

ようやくハウスのキュウリの生産本数も揃ってきて、農協を通しての出荷を開始するまでになりました。それも、ちょっと規格よりも太すぎるなぁと不安を抱きながらの出荷でした。

順調に伸びてきたなぁと思っていた矢先に、色々な面で心配し、応援してくださっている農家さんから『おじちゃんのキュウリは太すぎて規定の本数に足りてない』との痛い指摘をいただいてしまいました。

げげっ、見つかってしもた

という気持ちもが心の中を占領してしまいましたが、お話をしている中ですぐに『上田のキュウリ』という産地復活のためにも悪評がたつようなキュウリの出荷は、あるべき行為ではないなと反省させられました。他の生産者の方の努力を無にする行為です。

先の農家さんは、「うちで研修する」とありがたい申し出までいただきました。こんなに暖かくおじちゃんを見守っていただいていると思うだけで熱い気持ちが湧いてきます。

「早く出荷をしたい」という焦る気持ちもありますが、一人よがりにならずぼちぼちやっていかなあきませんなぁ。
ここはずくの出しどころです。

2010年6月11日金曜日

田んぼのその後

色々な方の協力で水の張られた田んぼ。田植えから3週間近くたってすっかり苗は田んぼに根付いて、弱々しかった姿からすっかりと様変わりしました。ちょっとこの写真ではわかりにくいですが・・・。

最近の水の中は、カブトエビ、オタマジャクシ、アメンボ、タニシのほか、おじちゃんも見たことのないような 数多くの生物が生き生きと動いています。そんな姿を見るとすべてが愛らしく感じます。

けれど、いわゆる害虫って言うやつも繁殖していて、『イネミズゾウムシ』の食害が顕著になっています。殺虫剤をまいてもいいのですが、その他の生き物たちに影響があるのもあまり好むところではありません。生育に影響が出てくるとは思いますが、今年はこのまま進めていきたいと思います。

2010年5月26日水曜日

定植が終わりました

雨が降る日が続いています。

先日届いた露地栽培用のキュウリにとっては、実に具合のいい天気になりました。
ベッドは、散水にすることなく適当に湿りました。晴れ間をついて定植、藁の敷き詰めを行ったら、今度は夕刻から雨が降るから都度の散水も要らない結果です。水遣りも結構重労働なんで、これが省かれただけでもおじちゃんは、楽できました。うれしい!

そんなラッキーだけではすまない情報が、おじちゃんに複数の筋からもたらされました。
どうも今年の夏の天気が思わしくないようです。1980年や1993年の異常気象に似ているんだとか。梅雨が長引き、冷夏になりそうです。

折角ここまで順調にきたのに・・・

2010年5月22日土曜日

水面を緑のじゅうたんに

明日の天気予報が、午前9時前から降雨やったら、色々ありましたが、今後の予定を考えるとやってしまう必要がありました。田植えをです。

昨年の農業大学校では、(一般的な営農では想定しづらい)手植えやったから、機械を使った田植えは初めてです。機材の使い方、機械を走らせる順序などをひと通り教わり、いざ出陣やぁ!

なかなかまっすぐには進まへんもんです。ジグザグ、安定しない条間隔、恐くて田植え機のスピードを上げることができません。そんな状態でありながらでも、田植え機が掴み取る苗の量、植えつける苗の深さもチェックしなあきません。もう、魚の目が欲しい!
(ちなみに、おじちゃんの目は線にしかなりません。とほほ)

そうこうしていても、2反を超える面積に機械を走り回らせている間になんとなく感覚を掴むことができるもんで、作業も終わりに近づくにつれ真っ直ぐすいすいと進ませることが出来るようになりました。やってみるもんです。

こういう不安定な植え方をしたもんやから、60箱用意した苗は、なんと32箱でひと通り植えきることが出来ました。収穫が順調なら来年はもっと少ない苗を準備すれば良いかも・・・。もうそんな妄想を頭によぎらせるおじちゃんです。

明日は、雨の中、田植え機を走らせることが出来なかった部分に手植えです。

2010年5月21日金曜日

オールキャスト勢ぞろい

田の作業の合間を縫って、露地栽培するキュウリ苗が届きました。これでおじちゃんの圃場に植わるキュウリ苗オールキャストが勢ぞろいしたことになります。

露地でずくだすキュウリは、「ほっきこう(カネコ種苗)」「Vアーチ(タキイ種苗)」です。今日から4~5日間、温室育ちの苗たちを外気の厳しさに慣れさせてから、定植する予定です。

頼もしいキャストに守られて、おじちゃんは安心です。

2010年5月19日水曜日

代掻きとは

田起こしは歩行型トラクターでやったんですが、さすがに2反超の面積になると1日がかりでした。田起こしの時とは違い、代掻きとなると田に水が張られています。こりゃ、もう歩くだけでも大変・・・。そこで、乗用トラクターを借りての代掻きとなりました。(良かった、ホッ)

代掻きは、固まった土を水の力を利用し崩して細かい粘土に戻して沈殿させ、田から水を漏らさないよう蓋をしてしまうため、そして凸凹をならすためにやります。

そう、代掻き前の田では、まだ水が下に漏れていく量が多いんですわ。この日も前日から作業にいい具合な水量になるよう努めてたんですが、漏れる量が結構多かったんで朝になって急遽水をためての実施となるハプニングもありました。

まぁ、色々ありましたが、楽チンにラジオを胸ポケットに潜ませる余裕をかまして、夕方までには無事代掻きも終了。代掻き中に陸に揚げていた苗を代掻き後の田に戻して作業を締めくくりました。
これで、粘土が沈むのを待って田植えとなります。胸が高鳴りますねぇ。

後に残ったのは、ジーンズの破れた部分に出来た日焼け(やけど)。乗用トラクターでずくを省いた代償は、お風呂に入るといたかったぁ。

2010年5月16日日曜日

水面が拡がる喜び

田んぼの中にいよいよ水を張り始めました。
水路の板を上げると、水口から音を上げて勢いよく流れでる水がみるみる内に田に拡がっていくのがとても心強く感じるほどです。

こういう風にして、日本人の主食が支えられてるんやなぁと思うと感慨深いですね。

そして、一面に水がいきわたった田は、夕日に映えてますね。うれしいなぁ。次は、代掻きですよ。

2010年5月10日月曜日

指先がぼろぼろです

ここは露地キュウリの圃場です。ハウス(雨よけ)キュウリの圃場、田んぼの各作業の合間を縫って、施肥、耕うん、アーチパイプの設置をようやく終えました。ふぅ。

作業中は、細かい作業があってどうしても素手でやらんといけないところがあるんですが、肌の脂分が土に取られて、ほんまに手が荒れます。ひび割れかさかさ。クリーム塗ってももうあんまり効果が見られないほどになってしまいました。

ここには、月末にキュウリを定植することになります。そうなると、いよいよおじちゃんの季節になります。ふふふっ。半端ものが必要な方は、おじちゃん農園の営業部隊に連絡くださいね(笑:さていったい誰が部隊員?)

おっと、その前に田植えがありました。いやぁ、なかなかお休みが取れないなぁ・・・

2010年5月7日金曜日

合計480回のスクワット

12月から作業を開始したハウスに、遂に480本近いキュウリ苗の定植が終わりました。

ゴールデンウィークが終わった昨日から、2回目の配布を受けた苗360本を一気に、と行きたかったのですが、足腰ついていかず2日間に分けて定植完了です。

今回は、前回定植したフレスコ100に加え、「パイロット」という品種も定植です。この品種は、雨よけや露地でも栽培できる優れものです。

さあ、次は収穫の報告が出来る、かな?

2010年5月6日木曜日

黄金週間の感激

ゴールデンウィーク、ここ上田には突然夏が訪れたようで連日30度近くにまで気温が上昇しました。先月までは、雪や雨が多く、なかなか晴れた日が続かなかったのですが、それが嘘のように晴れ渡った日が続いたことは感謝です。いやぁ、天気に一喜一憂するのは、今まであまりなかったことですね。おじちゃんも変わりました。

そんな、おじちゃんの畑に昔の会社の同僚をはじめ、たくさんの方が応援に来てくれました。そこで、おじちゃん一人ではなかなか手をつけられないような作業を無理言って手伝ってもらいました。

みんなの応援を仰ぐまでに、田を起こし、畦の草を刈ってそのときを待ちました。やってもらったのは、『畦シート張り』。昨年、長野県農業大学校では、畦シートを張るために溝堀機を使ったため、その苦労を知りません。今年おじちゃんが、ずくだして戦う田んぼには、合計70メートルを超える畦にシートを張るのですが、おじちゃん以外に5人+1人の力が加わると、なんとなんと、あっという間に、瞬く間に、瞬きしている間に、シートが張られていきました。いやぁ、感激!(また、苦労を知らずに張れてしまった・・・うふふ)

ケロケロ隊長レオン君、たな犬さんほかの皆さん。本当にありがとうございました。

2010年4月28日水曜日

Magazine!

たんぼ近くに開設した『ごまおじちゃん's cafe』です。cafeの中では、出荷作業、休憩、備蓄などが提供?されます。勿論、皆様がおじちゃんの応援に来ていただいた場合には、このcafeでゆっくりくつろいで頂けるようにしたいと思います。
cafeでサーブするステキなメニューのアイデアお待ちしてますわん。

2010年4月27日火曜日

遂にこの時が来ましたぁ

いやはや、昨年12月にこの場所で仕事を開始したとき、この時が来るのがなかなか想像できませんでした。十数年も使用されてへんかったパイプの点検・整備、ビニルの貼り付け、耕うん、畝たて、アーチの設置等々。

そして、今日、遂にキュウリ苗の定植に至りました。午後から雨も降り始めたもんの、寒さに凍えるほどではありませんでしたが、まだまだこういう天候では肌寒さを感じる空気の中、キュウリたちとの旅の始まりです。

初めて定植したキュウリは、久留米原種育成会さんの「フレスコ100」を120本弱です。栽培が、容易でない品種のようですが、がむしゃらにいくしかありませんね。ちょっと株間が小さく計画してしまったために、必要以上に苗を購入し、経費がかかることになってしまったのは後の祭り。今後の勉強材料とせないけません。

さて、この段になって、懸念材料が新たに出てきました。今後栽培に利用する用水のpHが、やたら高かったこと。先日入手したpH計の数値は、なんとpH7.6を示していました。キュウリは、どちらかというと酸性気味に育てる方が良いとされてます。

おいおい、これやったらすぐに病気が出てしまうやんか。明日以降も頻繁に計測してみないけませんな。

2010年4月26日月曜日

明日いよいよ

散水パイプの試運転もそこそこに済ませ、ベッドをひと通り湿らすことができました。

金曜日に納入されたキュウリの苗達も週末の強い霜や昨晩の零下も乗り越え、今日の日差しを心地良さそうに浴びています。

水利組合の方も水門を開けてくれたようで、先刻までとは比較にならない程の水が水路に溢れています。

準備は、整ったかな?いよいよですな。

まぁ、まだ全体の二割ほどにもならない数だし…。肩肘張らずにいきまっか!

2010年4月24日土曜日

霜にも負けず、暑さにも負けず、湿気にも負けず・・・

約700坪の田んぼに必要な苗は、苗箱にして60枚。先日の朝、組合より納品を受けました。納品された苗は、芽だしされた状態です。つまり、消毒、培土、播種、発芽までは組合にお願いをして、なから1cmに育った苗たちが詰まった箱で受け取るというものです。

利点としては、安いこと。もう、田植えをすればよい状態である中苗で納入を受けるのと比較すると、大体半分程度になります。
欠点としては、これから田植えまで毎日水や温度・湿度の管理をしなければならないこと。おちおちと遊びに行くことが出来ません。

おじちゃんの圃場周辺の農家の方々は、、ご自身で消毒から始められる方もおられるし、小さい面積では中苗の状態で購入される方もおられるし様々です。

納品された苗を先日こしらえた苗代に並べます。初めて陽の光を浴びる苗たちはまだ葉緑素の働きが弱いため、白っぽいですね。並べた苗の上に保温用のシートを敷いて、その上にトンネルを掛けて作業完了。5月下旬の田植え目指した管理の開始です。

ずくだして、めげずに、収穫を夢見て!

2010年4月19日月曜日

今度はお米

これまでの圃場に加え、おじちゃんはもう一箇所、圃場を手当てできることになりました。ここでは、キュウリのほかお米をやります。つまり、田んぼです。

昨年、農業大学校でも経験しましたが、おじちゃん一人でやるとなるとこれは当たり前のことですが初めて。最近の冷涼な天候による野菜等の高騰が、テレビのニュースをにぎわしていますが、今売られているものだけでなく、これから仕込むモノもこの天候が、その出来に非常に大きなカギを握ることになります。

だからといってゆっくり暖かくなるのを待つことも出来ないおじちゃんは、今日苗代を作りました。でも、これでいいのか「う~ん」と悩んでいたら、地主さんが来られ、いろいろとアドバイスをいただきました。おじちゃんが苦しく唸っているのをどこかで見ていてくれたのでしょうか。ウルトラマンのように見えました。心強い!

2010年4月17日土曜日

ちょっとだけ、前が見えてきた・・・

4月末には、第1回目のキュウリ苗の納入を受ける予定です。それまでに圃場を整えるために今までずくだして準備して来ました。

しかし、今年の冬は、春が来たはずやのになかなか気温が上がらへんし、おまけに雪が積もるわで、ほんま大丈夫なんやろか心配が積み重なっていくばかり。例年、上田のある東信地域は、黄金週間辺りで最後の霜がくるんで、それをどのように凌ごうか考える以前の天候ですよ、これは・・・。

今日も作業を進めるハウスの中は、屋根に積もった雪で薄暗い状態です。おじちゃんは、何とか早く雪を溶かしたろうと思って、お昼前から射してきたお天道さんの暖かさをハウス一杯に溜め込んだところ、35度近くにまで上がってくれました。でも、中での作業は大変ですわ。

ずくを出した甲斐があってか、第1回目の苗を定植する圃場は、キュウリネットも張りあがり、苗を待つばかりとなりました。ふぅ

2010年4月15日木曜日

明日はお金のなる場所作り

昨日の散水パイプに続いて、マルチ張り、そしてキュウリネットを張るため、つまりはキュウリが『うようよなる場所!』を支えるアーチを組みました。

組んだアーチは、全部で100組を超える数になったんですが、ここまでの数を畑の中に突き刺していくと、まぁ腰が痛くなるわ、腹筋も痛くなるわで、いやぁわやです。どなたかマッサージチェアでもくれへんかなぁと思うおじちゃんです。

このアーチは、オスとメスがあって、各々をくっつけて一組にするんやね。ところが、おじちゃんの圃場ではキュウリを10年以上栽培してへんかったんで、アーチはこの期間ず~っと風雨にさらされていたわけ。オス・メスを組み合わせるまではえぇんやけど、畝にあわせて刺し込むときにちょっとでも力を加えると、くっつけてある部分がポキッと折れてしまいおるんです。アーチは、この圃場にあったものの他、JA指導員の協力もあって130組近くの数を用意したんですが、最後に手元に残ったのは10組ほど。つまりは20近いアーチがあかんようになってしもたわけでした。

そんなこんなあるものの、コンビニの売れ残りのように簡単に捨てるわけにはいきません。出ていくもんを減らさんと農業で黒字は見えませんから。

2010年4月14日水曜日

畝作りの最中

耕うんの後は、散水用のパイプを畝上に並べ、その上にマルチ(ビニル)を張り、キュウリネット用のアーチを組むんです。(奥のハウスは既に組みあがってます。)

マルチは、寒い上田の地でキュウリを栽培するため、ハウスの暖かい中でも、さらに少しでも地温を上げて、キュウリの生育にとってよりよい状態を長く保てるようにするため、そして雑草が生い茂るのを防ぐためのものです。今回、おじちゃんは緑色のものを使用しますが、このほか、透明、黒、白、銀等多種多彩なマルチがあります。便利になってます。

この調子で突き進んできますよ~

そして再度耕うんです

荒起こしが終わって、さらに細かく砕土するためにトラクターです。せっかくだから、作業中のごまおじちゃんの視野をご一緒しましょう。

オレンジのラバーがついているレバーは、アクセルです。もちろん足にもアクセルがあるのですが、圃場には凸凹がたくさんあるので、一定のアクセル回転数に保つためのアクセルレバーがトラクターには手元に用意されているのです。

2010年4月1日木曜日

荒起こし

研修先の里親には、疑問が出るたびに相談に赴くわけですが、先日一喝されてしまいました。

おじちゃんは、4月下旬にキュウリの定植を考えてるんですが、あまりにも作業が遅すぎ、定植が間に合わないんではないのかということです。げげっ。

つまりは、有機物を土になじませるには、1ヶ月は必要やのに、まだまだそんな状況になっていない!

そう叱咤され、ずくだしてこの2日間で肥料等散布のほか、ハウス内周縁部の雑草防除などを済ませて、いよいよ明日トラクターを使って畑を起こすぞぉ、準備しとったんです。

そしたら、下からなにやらエンジン音が。エイプリルフールかと疑いましたが、確かにトラクターがやってきます。研修先の里親が、気を利かせて一日早くトラクターを準備してくれたんです。本当に涙。さらにIターン就農の先輩も顔を出して、応援をくださいました。周りの方の暖かさに本当涙がこぼれそうです。

今日4月1日、ついにおじちゃんの圃場が起こされました。栽培開始まで残りわずか・・・

硫安に見える不思議

圃場に施肥いたしました。有機物等合計で1300kg程度の重量が、おじちゃんの腰にのしかかりました。今も腰がイタヒ。

以前に実施した土壌診断結果に基づいて施肥をすることにしたんですが、三大要素でいうリン酸(P)とカリ(K)は、もう施肥の必要性がないくらい土壌に残留しとったんで、窒素(N)だけが必要やったわけです。窒素の施用と一言で言うてもいくつか対象となる肥料があります。例えば、硫安、石灰窒素、リン酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝安、硝酸加里、硝酸石灰、尿素などなど。おじちゃんは、この中から硫安を選択しました。その理由は、相対的に安価、pHが低い、入手が容易やったからです。なお必要量は、20kgの袋にして7袋になりました。

購入は、圃場への途上にあるコメリ真田店。こちらでは898円/袋です。しかし5袋しかありません。そこで、JAへ不足分を購入しに向かいました。最初からJAに行けばええやんと考えられる方もおられるかもしれませんが、おおよそJA扱いの物資は相対的に価格が量販店より高くなります。今回の硫安も案の定、980円/袋でした。

さて、圃場に散布するときに、ふと目を凝らすと 肥料には必ず貼付されている保証表があるのですが・・・・、なんと製造会社は一緒、しかも製造工場まで。そやのに、なんでこんなに価格差が出るのか。

散布してみると、JA扱い品は粒がそろっています。対してコメリ扱い品はあたかもJA扱い品を篩った際に出てくる不整形粒や粉状になったものをかき集めたかのような形状になっています。どうもこれが価格差に現れているんやろか。

はたまた、東亞合成に全農もしくは農水省から天下りされた方がおられるのでしょうか(非常によこしまな考え方?)ちなみに東亞合成は、アロンアルファで有名な会社でした。

いずれにしても、一番大事な窒素の含有量自体は形状に左右されるもんでなく、どっちでも変わりあらへんわけですし、散布の難しさが変わるわけでもありませんので、おじちゃんとしては安価に越したことはありません。
これからどっちで買うことにするか、皆さんお分かりになりますよねぇ

2010年3月20日土曜日

鳥獣被害の洗礼

24時間すらもたんとやられてしまいました。おじちゃんの畑は山際に位置しとって、何時かはあるやろなぁと思っとったんですが。こんなに早いとは…
昨日張り上げたハウスの屋根ビニルを押さえているマイカ線。一つ残らず締め上げとった筈やのに、あれっ?
ネコ?タヌキ?ハクビシン?
ウリでなくて良かったとしとかなあかんのかなぁ?新たなずくが求められたおじちゃんです。

2010年3月18日木曜日

一段落といえるのか?

昨日、出来なかった2棟の屋根を里親、先輩方にもう一度協力してもらって張り切ることが出来ました。ばんざ~いぃ。皆さんありがとうございました。

昨年12月に作業を開始したときは、こんな日が来るなんてなかなか想像できんかったんですが、ようやくたどり着きました。けど、まだ屋根がついただけ。妻面や換気用器具の設置などなどまだまだ作業は続きます。

とはいえ、日中に感じたハウス内の心地よい暖かさは、これまでの悶々とした作業をスカッと忘れさせてくれるようでした。

新しいずくがでてきそうや!

2010年3月17日水曜日

あとちょっとのところで

今日は、朝から里親、Iターン就農した先輩に協力してもらい、3棟のハウスの屋根ビニルを張り切る予定やったんですが、おじちゃんの準備が不十分で、結局ひとつのハウスの屋根を張っただけに終わりました。あかんかった点はふたつ。①ビニルをハウスから飛んでいかんように抑えるマイカ線というのがあるんやけど、その取り付け位置が間違っていたこと、②そのマイカ線を屋根に跨がせるんですが、一度に70本近いマイカ線を掛けるために使う荒縄への取り付けが悪かった点です。

ハウスの設営は、昨年農業大学校で経験しました。けんど、おじちゃんの圃場にあるハウスは、3棟がつながる連棟。農大は単棟。この違いが悪夢を生んだんですね。ほんま難しいですわ。

ずくだして、明日再挑戦のための準備ですわ。