2010年11月25日木曜日

雪が降る前に♪

今日は、微風・快晴です。

そこで、ビニルハウスに展帳し、降雨を防いでいた屋根部のビニルをはずし、ハウス頂上にまとめました。これは、冬場は降雨が少なくなりハウス内での野菜栽培が難しくなること、降雪によるハウス倒壊を防ぐこと、ハウス内で硬くなった土壌を降雨や気温変化を利用してやわらかくすることなどを目的としての作業です。

ビニルを改めてじっくりと眺めると、この半年の間にあった降雨や風、ハウスパイプの錆の影響で汚れや破れがかなりあることがわかりました。通常2年程度で更新するところ、何とか3年持たすことが出来ないかなぁと密かに思っていたのですが、これはなかなか難しいものがありそうです。

ビニルをはずすと、冬のキリッとした光と柔らかな風がハウス内をゆったりと包んでくれました。遠くには雪をかぶった北アルプスの槍ヶ岳や穂高岳が目に入ります。
もうすぐ1年目が終わるんやなぁ・・・

2010年11月17日水曜日

子どもは正直すぎて困る

おじちゃんの友人に『ごまおじちゃんのまごころ米』を送ったら
いっぱい食べてくれたみたいや

子どもは正直や(ほんまに)

でも、5杯目はちょっと食べ過ぎちゃうか
最近は 食べ過ぎて『まごころ太り』していますという苦情まで来てしもた(汗)

せっかくやから、玄米と混ぜて食べてくれるとお通じが良うなるから 、一緒に注文してや!

2010年11月9日火曜日

怪しい雲ゆきの先にあったものは

ようやく田んぼの作業も終わりかけの頃、地主様とお話しをしていると、来年借りている田んぼが減反対象やから、米の作付けを回避してくれという話になったのは、先日お伝えしたとおり。

ほんま青天の霹靂

おじちゃんが借りている圃場は、2つ。その間は、愛車で5分ほど、標高差約100m、正直近い距離ではありません。この様に圃場が分かれていると、収穫、選果、消毒、天候急変への対応など臨機応変に出来ないばかりか、それでなくても未熟な百姓であるおじちゃんにとっては、とても厳しい条件なのです。加えて、田んぼを他の地に借りなければいけないなんて・・・。3箇所ですよ。

これも、本来なら借地権を設定していれば、問題もなかったことなのかもしれないですが、いろいろな背景から、来年4月から借地権を設定し、今年はそれを前倒して、同条件で借りることになっていたんです。つまり、今年は口頭だけの契約だったんで、盾にするものもないし・・・。

そして、JAを挟んでの交渉。

すると出るわ出るわ。借りるための話し合いをこの3月に行った際に出なかった条件が・・・。
農機は一部を除いて使用しない、資材の使用もしない、野菜用の圃場拡張も渋り始めたし。そしてなによりも、交渉を前に田んぼに転作麦の作付け契約をしてしまっていると知らされる羽目に。

この圃場は、畑と田んぼが隣接している、水の利用が容易、選果等作業用のスペースが確保できるのに加え、資金の少ないおじちゃんにとってはありがたい農機が充実していてこの利用が許されていたこと(もちろん利用の対価は払わなければなりません)など条件が良かったことから借りることになった背景があります。

今年は、畑の一部については、地主様が使うが、来年からはすべて借りることもOKだったのに・・・。

当初の契約見込み内容の履行が難しくなってきたのに加え、借りる側の権利である部分まで制限を加えられてはたまりません。

おじちゃんの師匠とも相談し、今年の多くの失敗経験から、無理せず新しい出会いを待つという結論にしました。

ああぁ、あぁ、この冬もまたかぁ。

2010年11月3日水曜日

同じNHKの番組の好対照

今日は、1日の中で、農業を取り巻く好対照の番組が2つあった。共にNHKなんやけど、ひとつは『プロフェッショナル 仕事の流儀「苦労の数だけ、人生は実る~米農家 石井稔~」』。この番組では、1kg1500円とすごい値段で売れる米を作る石井氏のストーリーがで放映された。
余談ですが、おじちゃんが一番びっくりしたのは、有機栽培米を2ヘクタール超栽培していること。甲子園球場の半分を超える面積を薬剤を使わず管理するのは、想像できない。

さて、NHKのサイトでは、「稲に話しかけ、稲の声を聞きな がら、米作りと向き合う。稲を甘やかさず、厳しくしつけながら、生命力あふれる米を生み出すのが“石井の流儀”だ」とある。

実は、このフレーズ、野菜でもトマトなどをはじめとして味の良い作物を作る生産者に共通して使われるフレーズだ。番組のタイトルから考えて、このようにした方が視聴者ウケするのかもしれないが、このフレーズを科学的な視点で解説できないのであろうか。プロの中で更に突出した才能の生産者だけしか出来ないことなんだろうかといつも不思議に思ってしまう。

再度言うが、この手の話は、消費者受けしやすい。いや、消費者だけでなく生産者にもウケる!例えば、おじちゃんが農業へ転職する前の一時期愛読した某N社が発刊する非科学的雑誌「■代農業」等は、この手の情報の宝庫。この雑誌に出てくる農業資材に科学的な分析値が出た広告はまず見当たらない。広告だけでなく、記事にもなぜか「感じ」や「~そう」といった感覚的なものが多い。

農業は、神業ではなく、科学ですよね。だから大学の農学部は、理科系なんやと思うんですが。

他方、同じ日の『クローズアップ現代「微生物とつながる農業」』では、石井氏も活用していた微生物を科学的なアプローチで付加価値を生み出し、それが広がっているというもの。NHKサイトでも「特定の微生物に植物が感染すると抵抗性が高まる、という性質を利用した農業が世界各地で始まっている。微生物と植物の「不思議なつながり」に注目した農業の可能性に迫る」と解説されている。
これは、COP10で話題になった自然資源の利用に当たる。

しかし、この手の話は、なんだか胡散臭さを感じる方が多いようだ。 今ホットなダイズやトウモロコシ等の遺伝子組み換えなんかは、そのひとつではないかな。(但し、遺伝子組み換えは、おじちゃんも完全に肯定するものではありません)

このように神業を科学的なアプローチから生産者間で共有されることによって、より高度な営農が出来るようになると思てるんですが、皆さんはどう考えますか?

2010年11月2日火曜日

放棄地再生?

今年借りていた畑のうち、1ヶ所の借地契約が怪しくなってきました。借りる合意した時の内容の履行が難しい状況になっています。いろいろ、背景があるので詳細は書きませんが、明日以降、JAを間に挟んで交渉していくことになりますが、おじちゃんが今年営農を始めて、やはりしんどかった点の一つが圃場が離れていたこと。出来るだけまとまってて欲しいんやけど、このまま先方の条件を飲むと圃場がまた別の地点に増えることになる。おじちゃんの現有パワーでは、対応が困難や。
さて、一方の畑は、中山間地に位置していて、周りには耕作放棄地が連なってます。今年流行の熊は、まだ出てきてませんが、昨年は近隣に出たという話しもあり、ちょい恐いところです。
その放棄地の一角を再生し、堆肥場を作ろうと思っています。今日は、ためしに雑草を刈って見ました。流石に10年以上は耕作されていない場所のため、雑草というか、低木点在し、排水設備も埋まっていて水が溜まっています。11月は、現有圃場の冬への準備のほか、この作業を並行してやっていこうとおもうてます。