2009年12月23日水曜日

ここが百姓出発の地

上田に確保できたハウスは、ここ何年かビニルを張ることなく利用されていました。今の状態では、アプローチ部分が狭く、トラクターを内部に入れることが困難な状態なので、パイプの一部を取り除いてます。今後は並行して、ハウスの修繕、補強のための資材を手配し、骨組みを固めようと思っています。
作業は、何とか1月中には終わらせて、次のステップへと進んでいかなければ、あっという間に春が来てしまいますから。

2009年12月20日日曜日

就農前基礎研修への提言

さて、おじちゃんが9ヶ月間受講した「就農準備研修(里親前基礎研修)」は、長野県内への就農を希望する方を対象に、栽培技術、経営管理を習得するための研修です。長野県のホームページを見ると

■研修は、農業大学校の講義の聴講、ほ場での実習、農家研修、アグリターン農業研修等により就農に必要な技術・知識を学ぶ方法で行います。
■個人ごとの研修プログラムについては、研修開始前に専任の就農コーディネーターが受講生と相談の上決定し、研修の進捗状況に合わせて受講生と相談の上プログラムの見直しを行います。
■研修プログラムは個人ごとに異なりますので、農業大学校の学生と農大の講義・実習を中心としたプログラム、農家での実務研修を中心としたプログラム等、就農を希望する方の希望に応じて様々な組み合わせが可能です。
■研修期間中は、専任の就農コーディネーターが候補地への訪問、地元農業改良普及センター、市町村等との連絡調整を行い就農に向けた支援を行います。

と明示されています。
大変身勝手ではありますが、9ヶ月の経験の中でおじちゃんなりの意見を2つほど申し上げたいと思います。

(1)長野県の農業を知る機会が少ない

長野県の面積は広く、高低差も大きく、地域による天候も変わってきます。これらを含め諸条件によって、またその他の事情もあり、各地域の農業の特徴も大きく異なるとともに受け入れる側(自治体、JA、地域など)の新規就農者受け入れ意欲も一様ではありません。しかしながら、小諸を拠点として研修を行うため、かなり努力をしないと周辺地域(東信)以外の情報を入手することは難しい印象をぬぐえません。また、学校の関係者の皆様も諸般の事情より学校周辺地域に造詣の深い方々が多く、他地域の情報を多く持ちえていないように感じました。
結果として、今年の研修生のうちIターンの方のほとんどが東信地域に就農する予定ですし、これまでもその傾向が強いのではないかとの印象があります。これでは県の事業であるものの、結果は偏ったモノとなっているとの指摘があっても然るべきと思います。また、研修生にとっても選択肢を多くもてないと言えるでしょう。
是非とも、各地域の生きた情報と接する機会を設けてもらい、広く県内全体への就農に向けた選択肢の提供がなされる機会が得られるようになればと思います。

(2)農業体験となっていなかったか

今年行った稲作を例にすると、田植えはアグリターン研修と一緒だったということもありますが、手植えでした。しかし、独立した際に手植えをするというのは、観光用に実施することを念頭に置いたものでない限り、あまりにも非現実的です。田植え以外にも、半世紀ほどタイムスリップしたような作業をしたものがいくつかありました。今年に限っていえば、研修生が8名いたこともあり、非現実的な作業をプログラムとして実施しても可能であったかもしれません。
是非とも実際の『営農』を意識した経験の場が提供されるものであってほしいものです。たとえ当該作業に用いる機械の手配がつかない、もしくは手配できても作業単位が小さく研修としては非効率、取扱う品数が複数あり多岐の機材が必要になる等不都合があったとしても研修内容は実際の営農を意識したものとしていただければよいと思います。

就農前基礎研修の修了


12月18日に修了式が行われ、おじちゃんも無事修了証書を頂きました。振り返れば4月からの9ヶ月間に、多岐にわたる実習、講座を経て、少しは百姓になるための術を伝えていただきました。これも県、学校、先輩農家の方々の支えがあって出来たことかと思います。
本当にありがとうございました。
とはいえ、これからようやくスタートラインについたところです。おじちゃんは、これから上田市に拠点を移し、里親研修にステージを移し、傍らでキュウリ生産を軸に事業を進める計画です。そのためにも、生活の場、生産拠点の確保と整備を進めなければなりません。

少々の期待とあまたの不安

おじちゃん自身と家族のためにも、やはりずくだして行かなければなりません。皆さんにも『百姓ごまおじちゃん』への変身過程?を随時報告したいと思います。

2009年12月6日日曜日

資格取得週間(後半)

後半戦はバックホーをはじめとした整地・掘削等の車両系資格です。フォークリフト同様、既に大型特殊自動車免許をもっているため、一部講義・実技が免除されます。
バックホーは、これまで取得してきた資格とは異なり丸いハンドルがありません。四つのレバーにより操ります。二つは、走行に使われるクローラ用、残る二つがバケットやアームなどの操作用です。
まるでリアルなゲームのような感覚に陥りそうですが、安全第一に取り組まなければなりません。
昨日の雨でぬかるむ足元でしたが、おじちゃんもずくだして真剣に取り組みました。

前後半戦共全員合格(パチパチ)で終わることが出来ました。寒い中お付き合い頂いた多数の先生方に感謝です。

2009年12月2日水曜日

資格取得週間

今週は、就農に当たって有ると便利な資格取得です。
前半戦はフォークリフトです。おじちゃんをはじめ皆既に大型特殊自動車免許をもっているため、一部講義・実技が免除されます。
フォークもこれまでの農機具同様安全第一です。しかも、重量がある荷の持ち運びですから力の作用の理解やフォーク自身の構造、関連法規等学生時代に戻った気分でずくだしました。
運転も自動車とは異なり後輪で操向するのとハンドル操作を左手で行うことから感覚を掴むのが大変です。ずくなしに済ますわけには出来ません(?)。
しかも、各々終了毎に試験があり、緊張気味に進められましたが、無事合格となりました。まずはひとつクリア。さて明日からは…

2009年11月22日日曜日

愛媛はすげぇ


愛媛の(局地的なのかも知れませんが)農家さんの多くの屋根には、見事な瓦が鎮座しております。てっぺんには鯱まで!これは研修先の立派なモノです。

愛媛と言えば


みかんですね。
温暖化が叫ばれている昨今、『長野はりんご』(だけではありませんが…)との通説も何時まで続くのか分かりません。それと、今の研修生の身分である気軽さもあと僅か!ならば今のうちにと知人を頼っての研修となりました。
農大でのリンゴ摘果や農家研修でのブドウ、桃とは、樹の仕立て方、防除時期、収穫後の取り扱い方等違う点が多く、全てが新鮮でとても充実した時間を過ごすことが出来ました。
お世話になりました皆さま、ありがとうございました。
作業の合間に頂いた『紅マドンナ』というみかんは、甘く口の中でとろけてなくなる不思議な食感!虜になりそうです。12月から収穫が始まるこのみかん『紅マドンナ』。皆さんにも是非お試し頂きたい逸品です。
おじちゃんは、これからも貪欲に農を追求するけんね!

2009年11月20日金曜日

大移動中


連休を利用して、初物の研修に出掛けることにしました。無収入のおじちゃんにとっては、大きな出費にならないようツアーバスを利用します。
どこへ行くかは、お楽しみとしましょう。
(写真はヒントになるかな?)

2009年11月14日土曜日

就農計画の認定

県に申請していたおじちゃんの就農計画が、先の認定審査会において承認されました。

やったぁ!!

どんなものであれ、承認されるっていうのは気分が良いものですね。

承認されると「認定就農者」となります。つまり、県から農業を行おうとする者として認定されたということ。認定就農者になると、各種制度資金(低利の借金なのですが…)を受けられるなど、ちょっとした余裕を生む条件が整うことになります。何事にも余裕が重要!

認定就農者と認められる期間は、どうも就農計画認定後10年以内かつ経営開始後5年以内のようです。その間に計画達成、そして安定に向けて、ずくらなければなりません。

申請に当たって、ご助力いただいた農業改良普及センターの皆さん、ありがとうございました。

2009年11月13日金曜日

全国辛味大根フォーラム


坂城町で開催された全国辛味大根フォーラム(http://www.town.sakaki.nagano.jp/industry/W025H0000028.html)に参加してきました。おじちゃんが育てた辛味大根のいくつかも、このフォーラムに参加されており、これらを含め各々伝統を守る町から「辛味大根」を核とした村おこし、伝統野菜を守る苦労話、加工品の商品化への努力等いろいろなお話を伺うことが出来ました。コーディネーターの方からも、他の大根との”差別化”、素材の新たな”利用法の提案”、付加価値を高めるための”加工品”が鍵になる点があげられていました。おじちゃんもこれからも依頼が続く限り、辛味大根の生産を続けたいと思っています。

一方で主力とする予定のキュウリについても、「村おこし」とまではいかないかもしれませんが、キュウリの付加価値を高めるためにも、現在は加工品と言えば漬物程度しか思い浮かばない(発想が貧困?)ものを、フォーラム参加の経験を生かし、これまでの枠に捉われない想いでキュウリの価値を高めていかなければなりませんね。

参加された辛味大根生産者の皆さん、坂城町の皆さん、本日は貴重なお話を頂戴しありがとうございました。

2009年11月9日月曜日

祭のあと…

今日は、昨日開催された農大祭の代休でした。おじちゃんもお休み、というわけにはいきません。
3日の霜で今まで頑張ってくれていたキュウリやトマトが、やられてしまいました。そして来月には、就農前研修が終了します。そういうことで、ハウス内の後片付けです。
キュウリらぁの残渣、ネット、骨組み、マルチ等を順に撤去していきました。長いようで短かった研修を振り返りながら…
これでおじちゃんのずくが終わるわけじゃぁないんですがね、チョッとだけ感傷的な気分になってしまいました。

2009年11月8日日曜日

最後の農大祭


今日は、農大祭です。おじちゃんにとっては最初で最後の、そして農大小諸校舎にとっても最後の祭となりました。
ここの農大の農学部は、来年から松代(長野市)に移り、おじちゃんが所属する就農前研修や農業機械の研修を担当する研修部だけになるからです。
9時30分から開会なのですが9時前からお客様は並びはじめ、開会とともになだれ込んでこられました。ケーブルテレビや新聞社などの報道関係も来られてました。
おじちゃんのいる研修部は、焼き芋、ジャガイモ、そしておじちゃん作の辛味大根の販売です。
辛味大根も何とか全て捌く事が出来ました。お買い上げいただいた皆さまありがとうございました。

2009年11月5日木曜日

夏の整理


水曜日の朝は、今年一番の霜が降りました。露地の野菜だけでなく、ハウス内の野菜もこれで打ち止めです。良く頑張ってくれました。
今日は、そんな夏野菜達の片付けです。近所の農家さんから籾殻を頂き来年用の種芋保存セットをつくったり、サツマイモを掘ったり等などね。
ダイズも脱粒です。播種はわずか100粒程でしたが、収穫は2kg程になりましたでしたが。年末に味噌でも作るかぁ!

2009年10月31日土曜日

発注者からの連絡

つい先ほど、辛味ダイコンを発注された方から電話がありました。突然の発送であったにもかかわらず、辛味ダイコンは、好評のようでした。特に、辛吉(交配種:サカタのタネ)、灰原(固定種:信州山峡採種場)の各ダイコンは、高評価を得て、追加発注を受けました。まだ、畑にあるこの2種から、順次発送したいと思います。

本当にありがたく、嬉しいお話です。
ちょっとばかりですが、ずくだした効果があった、かな・・・

しかしながら、この就農前基礎研修も12月中旬で終了です。
就農後も通年の生産は難しいとしても、出来るだけ長い期間提供できるように準備を整える必要はあるでしょう。早く自らの圃場を確定させて、栽培計画を作らなければならないです。

ずくださねば!

2009年10月28日水曜日

貴重なアドバイス

先日、受注品の配達に出かけてきました。お品は「ルッコラ」です。
このルッコラは、パセリやセロリともに発注者自らが種をイタリアより調達し、おじちゃんに栽培の依頼をされたものです。

幸いルッコラは、これまでも栽培した経験があったので何とか大きくなりました。この季節ですので、農薬をかけるほどのものではないので、使ってはいません。但し、化成肥料を用いての栽培でした。

袋詰めの仕方もまだ完全とはいえず、中に落ち葉が混ざっていたりしましたので、いろいろと注文が入るだろうなぁとどきどきしての配達となりました。

ひとくちシェフに食べていただき、「OK」の返事に安堵。落ち葉の件も(内心いろいろあるのかも知れませんが)問題ないとのお言葉を頂き、意外だった次第。今回は、パセリなどの代わりに、収穫適期となったコカブともう一軒の受注先からのお品であった辛味大根などをセットにしてお渡しであったのが良かったのかな?
(後刻、コカブもおいしかったと連絡をもらってさらにハッピーなおじちゃんです。)

その後、おじちゃんの就農計画の説明や、お店であったらいいなという食材談義になりました。そこで今後の農業についてのアドバイスをたくさんもらい、そして宿題をいっぱいもらいました。次に顔を出すときは、今回出来なかったセロリやパセリを何とかしなければならないという宿題も・・・

課題は増えてゆくばかりです。おじちゃんのずくは、尽きることなく発揮しなければならないようです。ふぅ・・・

でも、正直ほっとしたひとときでした

2009年10月22日木曜日

受注品の発送


秋口に播種した辛みダイコンが何とかカタチになったので、注文主に発送することにしました。
箱に8種類のダイコンを各々3本ずつ袋詰めしました。どないな評価をもらえることか楽しみです。

圃場に熊が出てきたら


最近は、農地の遊休化や森林の整備不足などのため、動物達の棲息環境が好転しています。
ここ長野県でも、シカをはじめとしてサル、ハクビシン、イノシシなどの動物による被害が年々増えているようです。
そこで今日は、これら動物による農作物への被害回避策についての講義がありました。
午後は電気柵設置の実技です。おじちゃんの圃場予定地近くにも今年クマが現れたこともあり、ずくだして作業に当たりました。
感電はいやだったのでワイヤーを触ることはしませんでしたが、おぐっちゃんは、しっかりと握っていました。本当に大丈夫だったんでしょうか?

2009年10月7日水曜日

ソバ収穫…二回目


台風が来る前にソバの収穫をしました。前回のソバは、JAからコンバインに出動してもらいましたが、今回は最高級機「テデカール」(手で刈る)です。
まあ、2アール程度ですので程なく終了しました。
刈り終わったそばは、ハウス内で乾燥させるためにはぜにかけることに。これで20kg程度にしかなりません。とても高価なソバになりそうです。
このずくは、将来おじちゃんがやるべきものか思案が必要です。

受注生産…その後


受注生産(?)している辛味ダイコン他の現状ですが、8月の小雨にもめげず、順調に育っています。
今回見繕ったダイコンは、長野県の固定種として一般的な灰原、ねずみ、親田、たたら、戸隠、山口の他、交配種を幾つかです。
既に、間引き菜を葉もの野菜として直売所に出荷し、種代程度は回収しました。後は、宅配便経費の確保が出来た頃に出荷可能なサイズになると期待しています。
ずくってるところやから待っててや!

2009年10月5日月曜日

キュウリの管理


めっきり冷やっこくなってきました。研修先農家のキュウリはまだまだ実がなり続けています。しかし、流石に寒さにはかなわずなりもゆっくりになってきました。
気温などの変化も激しくどうしても病気がでがちです。
今日は、ベト病になった葉を中心に葉をむしり取る作業です。

2009年10月4日日曜日

稲刈り

ついに稲刈りです。
丸い田んぼの周囲は、バインダー(稲を刈って、束ねてくれる優れものの機械)を回転させる空間が必要なため2メートルばかり手刈りでやりました。手刈りは、おじちゃんも4年ほど前、新潟・南魚沼で体験していましたのでが、その感覚を思い出して作業に当たりました。

そして、残りは、そのバインダー君が大活躍。おじちゃんも来年以降に自分の田んぼの稲刈りを想像して、バインダー君の操作に慣れるため、ずくだして作業に当たりました。

でも、バインダーで簡単に刈るのはいいのですが、刈った稲束をはざ(天日干しにするための竿です)にかけるのですが、はざの設営やはざに稲束をかける作業が重労働、かつ作業者全員の手順の理解と手順に沿った作業を手際よくこなさないと効率的に稲刈りを進められないことを知りました。
(最近は、こんな風景を見る機会も減りましたよね。長野の東信地域では、比較的はざかけをして稲を乾燥させる農家さんが多い地域のようです。)

 どうですか、朝9時半から開始して、途中に用意したはざ棒が足りなくなり急遽竹を切り出すハプニングがありましたが、午後4時前にはこのようにすべての作業を終えることが出来ました。

来年の今頃は、おじちゃんも100%おじちゃん作の新米が食卓をにぎわしているのを夢見ています。

2009年9月30日水曜日

キュウリの病害虫7


ネコブセンチュウ
連続して同じ作物を植えると生息密度が高くなって、根に入り込んで瘤のようなものを作り上げ、成長を阻害します。所謂、連作障害の一つの原因です。

稲刈り準備


秋も深まってきました。研修で栽培していた稲もそろそろ刈り取る適期を迎えました。週末に予定する稲刈りを前に、出穂前に張った網を外しました。

2009年9月24日木曜日

黄金の稲倉棚田


農家研修を行っている長野・上田には、日本の棚田百選に選ばれている稲倉棚田があります。今、黄金色に染まった田んぼでたくさんのかかし達がお出迎えしてくれます。
今日も沢山の方が、秋の空気を見つけに来られていました。

2009年9月17日木曜日

出荷調整指示


今日も農家研修です。
比較的好調に出荷が続いている巨峰ですが、好調なのは研修先の農家だけではありません。地域全体が好調。
最近は、ライバル果実であるリンゴ(つがる)の出荷も増えてきました。
更に、消費不振で絶対的な必需品ではない果物への消費動向が芳しい状態ではありません。
ということで、地域で出荷調整を行うことになりました。
農業が、お財布と直結しているのが実感出来ます。メゲずにずくださんといけませんね。

2009年9月14日月曜日

巨峰の収穫はじまる

研修先農家の巨峰の出荷が、9月4日から始まりました。糖度も十分のった美味しいブドウです。
ブドウは、袋掛けされて枝にぶら下がっているので、まず袋から出して、成長具合を確認します。時折、日焼けしてまるで干しぶどうのようになったものや色付きの悪いもの、十分肥りきらなかったものなどをつまみ取ります。(つまみ取られた粒は時折?頻繁に?おじちゃんの口へと運ばれてきます)
次に房の重さや形、色付きなどで選別され箱詰め・出荷となります。
こんなに美味しいずくは、たまりませんね!

2009年9月1日火曜日

定植キュウリの成長(約1ヶ月)

今日は農家研修です。8月8日に定植したキュウリの成長です。雌花が咲いていましたので、あと一週間程で出荷出来るようになります。
今朝からおじちゃんは、キュウリ足下の葉をかいています。まだまだハウス内は暑いですから…
(写真:左8月8日、右9月1日)

夏秋トマトの特別講義

おじちゃんが今学んでいる就農前基礎研修を以前受けた後に立派な農家になられた先輩方が主催されたトマトの研修会がありました。
講師としてサカタのタネ(どんな会社なのかはご自身でお調べ下さいね)から技術者の方がお招きされ、2時間に渡って熱のこもったお話を伺いました。講師の方は、日頃より多くの農家の方と接しておられるため、講義内容は非常に実践的で、一般の書籍では知ることの出来ないものまであり、今までのものとは一味も二味も違う刺激的なものでした。
中でも、トマトは栽培履歴を忠実に反映し、ちょっとした手抜きが作柄に影響して、かつその影響をカバーして100%に戻すことが出来ない作物だとする点は印象に残りました。
勿論、トマトに限ったことではないでしょうが…
常に全力投球ずくださんと行けませんね。

トラクター実習と…

初めてトラクターを「作業するため」に動かす予定でした。しかし、生憎台風の影響で雨が降ったため、トラクターを圃場にだすことができず、屋内でロータリーの着脱実演となりました。残念!

2009年8月27日木曜日

今週は

諸事情あり、研修に参加できていません。
キュウリは、週末を越える程度にしか手入れをしていなかったので帰るころには、巨大なものがいくつもぶら下がっている状態だろうなぁ。
キュウリの樹には、暑かった(?)夏を越えて一息ついてもらいたいところだったんだが、また苦労をかけてしまうことになってしまった。参ってしまわなければいいのだが・・・

2009年8月16日日曜日

受注生産開始?!

木曜、金曜は、講義もお盆休み。
(農家になったら、お盆休みなんてありませんが・・・)


そこで木曜日は、新たな圃場の整備をしました。ここには、蕎麦屋をやっている親類から「辛い大根がほしい」と言われたので5~6種類の辛味ダイコンを、そしてわざわざイタリアまで種を買付に行ってくれた親類のルッコラ、セロリなどを栽培して、サンプル出荷する予定です。美味く栽培して、上手く取引までつながるでしょうか。
先日の日本経済新聞掲載の特集記事「ニッポンの農力」にも感化されていますが、ずくるポイントを逃さないようにしないといけません。
待っとってやぁ~
ずくだして頑張るからなぁ

2009年8月12日水曜日

定植キュウリの成長

今日も農家研修です。今朝、研修先に来る中途、おじちゃんのキュウリとトマトを直売所に出してきました。いつもなら「キュウリは一杯なのよね」と渋い顔して受けてくれるのですが、今朝は「大丈夫よ」と気前よく受けてくれました。世間は、お盆休みですが、農家は書き入れ時です。
さて、こちらも久しぶりの快晴で、ハウス内気温は午後2時時点で43℃。先週末に定植した抑制作型のキュウリ1000本も暑さに負けず、順調に成長しています。葉の数も増えました。

2009年8月9日日曜日

『はっ』とした一言

キュウリの定植作業は、立ったり座ったり。いわゆるスクワットの連続です。そのため、どうしても黙々と、効率的に、などを考えながら淡々と行っていました。
ところが、研修先農家のお母さんから「どんな気持ちで植えてるのか?ちゃんと元気で育てよぉ、と声をかけてあげているか」と言われて、おじちゃんは「はっ」としました。

そうですよね、キュウリの樹は機械ではありません。肥料をやって、水をあげて、太陽の光に当てて、病気が出ないように育てることで初めて実をつけて、おじちゃんにお返しをしてくれるのです。
そんな精神論をと思われる方もおられるかも知れませんが、そのような気持ちのキャッチボールをおじちゃんは大事にしなければならないと思うので、おかあさんからの一言はおじちゃんにとってとても大きい言葉でした。これからもこの気持ちを大事にしていきたいと思います。

2009年8月8日土曜日

研修先でも定植です

いつもの農家研修先では、昨日から抑制作型のキュウリ1000本を定植しているところです。この数でおおよそ10アールの規模の栽培です。農大でおじちゃんの管理する数が、わずか20本なのとは比較相手になりません。
けれども、来年からおじちゃんの目標とする規模に相当しますので、ずく出して作業に当たっています。
今感じているのは、一人の作業としては大変な量です。協力者を見つけておかなければ…

2009年8月6日木曜日

葉かき

昨日と今日は、当初共同圃場のソバ脱穀や馬鈴薯収穫が計画されていましたが、天候不順のため、予定していた収量が望めないことやそもそも圃場に入られないので、急遽自己研修になりました。流石にお天道様にはかないません。
そこでおじちゃんは、農家行っての研修としました。いつもの農家さんではないものの地域ではリーダー的なキュウリ生産者の方です。
技術的には、大きな違いはありませんが、経営姿勢や現在に至るまでの種々の経験など「研修生」の身分である間に色々な方々からエッセンスを頂いておきたいと思っています。

今日は、キュウリの葉かきをやりました。キュウリの葉が有効に光合成を行い、実に栄養を供給するのはだいたい45日です。仕事を終えた葉をかきおとしてやり、節から新しい芽が伸びるように日光を当ててあげなければ、新しいキュウリの実が生まれてこないので収量を上げることができません。プロは、一本の樹から約250本のキュウリを生産するそうです。
おじちゃんもずく出して、プロの技を身につけているところですが、どうなもんでしょう。すっきりしましたよね?

2009年8月4日火曜日

ソバの刈り取り

午後は、ソバの刈り取りでした。約1反の畑に夏ソバが植わっています。手で刈ることが当初の計画だったようでしたが、時間がかかるので、コンバインにお願いすることになりました。
一時間足らずで刈りあがったソバですが、結果はみるも無惨。原因は、肥料不足、播種量不足のようです。
1反では、一般的に17000円程度の売り上げにしかならない上に、コンバインの借上料金を差し引いて、結果がこれでは。
ソバの栽培は、考えた方が良いかもしれません。

新たな販売先

小諸は、軽井沢に負けない良い保養地があり、そこは別荘が沢山建っています。標高は、軽井沢より200m程低いですが、霧があまり出ないですし、天気も良かったりします。
そんな別荘地に無人販売所が設けられており、新たにおじちゃんの野菜を扱っていただけることになりました。
みなさんに喜んでもらえるようにずくださんといけませんね。

新たなキュウリの定植

今朝、新たに10本のキュウリを定植しました。
これは、圃場の利用計画を作った当初から一部を抑制作型でやってみたいと思っていたもので、7月8日に播種し、本葉が三枚揃ったので、本日定植となったわけです。
定植の前には、先週金曜日に前作の根を上げて、昨日植穴に初期害虫防除としての農薬(アドマイヤー)を散布してあります。
今回定植したのは、スーヨー(四葉)とピクルス用のミニキュウリです。

これまでの先進農家研修で体得した技(?)を発揮して、良いキュウリを育てるでぇ!

キュウリの病害虫6

ウリキンウワバ

葉脈を食害し、葉を枯らします。今朝も、二枚ほど被害にあい、葉がしおれてました。
書籍では、『あまり多発しない』と書かれてましたが、おじちゃんの畑ではキュウリ18本を栽培しているところに既に八匹個体を確認・抹殺しています。おじちゃんは多発もすると思うのですが…

2009年8月2日日曜日

農業普及センターとの打ち合わせ

ここ小諸での生活は、農業大学校における就農前準備研修(里親前基礎研修)の期間だけの予定で、おじちゃんの研修期間は11月末までの見込みです。(注)

『え゛っ』

残り4ヶ月しかありません。ちょうど、折り返し地点を迎えたわけです。
その間には、この研修のほか、就農地の選定、就農後の取り扱い作物の選定、住居の選定、圃場の手配、関係機関への挨拶廻り、資材の手配等やらなければならないことはてんこ盛りです。
おじちゃんの場合、現在の研修開始前に就農地や主として生産する野菜を決めてあったこともありますが、それでもまだまだ積み残しがたくさんあります。

そこで、金曜日はおじちゃんのお世話をしていただく農業改良普及センター、JA、自治体の方と打ち合わせをして、これからの準備研修期間中の段取り、12月以降の里親研修の進め方等について、基本的な共通理解を得ました。

すでにおじちゃんの見えないところで、おじちゃんが12月から円滑に里親研修に移行できるように農業改良普及センターでは手続きの、JAでは住居や圃場の選定を開始していただいていました。本当に有難いかぎりです。皆さんの期待にこたえられるようにおじちゃんもこれからの研修に一層ずくだして励まなければいけないことを肝に銘じさせられるものとなりました。

(注)
昨年までの研修期間は、1年間でした。今年は、来年暖かくなる前には里親研修に移行できるように研修内容が組み替えられています。

2009年7月30日木曜日

トマトの病害虫1

オオタバコガ

ついに病害虫シリーズを発展させてトマト版に挑みます。
第一弾はオオタバコガです。

こやつ実を食べてしまいます。写真の赤いものは、ついさっきまで喰っていたおじちゃんのトマトです。悔しい…

2009年7月29日水曜日

キュウリの病害虫5

黒星病

17℃を下回ると発生し易い。
初期は、楕円形の斑点ができ、後にその部分がへこんで褐色になります。
写真では、初期からへこんだものまでのオンパレードです。

2009年7月28日火曜日

主との遭遇

農業大学校の研修館前階段には、主がおられます。
金曜日の朝、直売所への出荷から帰ってくると、おじちゃんをお出迎えしてくれました。
よろしくお願いしまっさ

イモチ対策

今朝は、水田にイモチ対策の殺菌剤散布でした。
イモチの発生は、温度、降雨、葉の湿り気などから予測が可能になっているそうです。しかし、当地周辺はその予測システムがないので、予め殺菌剤で対応となったわけです。
散布といっても手のひらサイズのパックを投入するだけ。
これで無事に9月を迎えられるでしょうか…

2009年7月27日月曜日

水田の網張り

金曜日は、アグリターン研修の方々と水田に網を張りました。
というのも、この水田の周囲に他の水田がないこと、植わっているのがモチ米でウルチ米より出穂が早いことから、スズメさんたちの餌になるのを防ぐためです。
もしも、網張りなしの場合、収量が半分程になってしまいます。それでは今までのずくも水の泡。おじちゃんもさらにずく出して作業を行いました。

ところで、網は二枚張ったのですが、網の経費はこの水田から得られるであろう売り上げの15パーセント近くになります(網は2年程度しか使えません)。米作りも色々考えさせられますね。

キュウリの病害虫4

ニジュウヤホシテントウ
通称:テントウムシダマシ

葉や実を食害します。食べられると写真のような縞模様になり、売り物になりません。トホホ

2009年7月22日水曜日

水田への追肥

日食の終了後、水田に追肥です。
追肥は、籾数の増加、籾の充実などこれから刈りとりまでの間の稲の生育にとって大変重要な作業です。
ところが、ただ単に追肥をやれば良いものでもなく、早すぎると品種によっては倒伏の原因にもなってしまいます。
穂が出てくる前のこの時期に、まだ姿を現さへん幼穂の成長を確認しながら、作業適期を決めてやらなければいけません。
追肥作業は、『みのる均太』くんという名の均等散粒機の力を借りたので、おじちゃんもずく要らずの作業でした。

天体ショー

こちら小諸は、曇り空。それが幸いか特殊装備なく撮影して見ました。
孫への土産になるかな…

2009年7月16日木曜日

共同圃場の手入れ

今日は、共同圃場に出向き、ダイズ、ネギ圃場に繁茂した雑草と戦いました。最初は、鍬で対応する計画でしたが、繁茂状態がすごいことから必殺剤『テデトール』の活躍と相成りました。おじちゃんの手もずくりましたよ。
ダイズは、播種機で播いたのですか、発芽は飛び飛びになっているところあり、2〜3粒播かれているところありと、どうも扱うタネに得手不得手があるようです。草刈り後は土寄せしました。
ネギには、サビ病が見られました。(後刻オグっちゃんが殺菌剤散布しました。)土寄せは、アグリターン研修の皆さんにお任せすることになりました。

キュウリの病害虫3

アザミウマです。黄色に寄ってくる性格が有ります。

2009年7月9日木曜日

田の雑草1

クログワイ

難防除雑草です。地中深くの球根により繁殖

田の雑草2

コナギ

一輪の花からなから三千粒のタネを産します。

田の病害虫1

イネドロオイムシ

葉を食します。被害が広がると稲が白くなります。

田の溝切り

梅雨の降雨の合間を縫って田んぼの中で作業です。
出穂までなから1ヶ月半のこの時期には田の水を一度落として中ぼしをします。これは田植え後45日過ぎたあたりが稲の分けつがピークを迎え、その分けつを促進させるためのようです。
この中ぼしをしている田に倒伏防止や米の品質を高めるために珪酸カリを散布します。さらに秋の稲刈りを円滑に実施するため、排水用の溝を切りました。(田は、中ぼし後に再度水を張ります。)一本の溝は、約1.5メートルの幅から集水することが出来るようです。
溝切りは、専用の機械を利用して実施ですから作業はラクラク。おじちゃんもずく要らずで作業を行えました。

2009年7月8日水曜日

殺虫剤散布

今日は、急遽講師の都合がつかなくなったことから、1日休講になってしまいました。
そこでキュウリの病害虫でも紹介したハダニ類の防除のため、殺虫剤散布を実施。ハウス内には、キュウリだけでなくトマトも植わってます。農薬を選定する際は、散布の対象となる作物に各々の病害虫に薬効があるとして登録されているものを選定しなければいけません。
ごまおじちゃんは、「マラソン」という薬を選定しました。
散布の効果の程は、また次の機会としましょう。

キュウリの病害虫2

第二弾は、斑点細菌病です。果実への罹患を防ぐためにも、早期に殺菌剤散布で止めなくては。発病適温は25℃ということなので正に旬な病気です。

2009年7月6日月曜日

キュウリの病害虫1

梅雨真っ只中、おじちゃんのキュウリは、病害虫のオンパレード!
第一弾は、ハダニ類です。ハダニ類は、キュウリの葉面に寄生し汁を吸う困り者。吸われた葉からは、葉緑素が失われ、色が抜けていきます。
写真のハダニ類は、色などから推察するとカンザワハダニだと思われます。