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2009年12月20日日曜日

就農前基礎研修への提言

さて、おじちゃんが9ヶ月間受講した「就農準備研修(里親前基礎研修)」は、長野県内への就農を希望する方を対象に、栽培技術、経営管理を習得するための研修です。長野県のホームページを見ると

■研修は、農業大学校の講義の聴講、ほ場での実習、農家研修、アグリターン農業研修等により就農に必要な技術・知識を学ぶ方法で行います。
■個人ごとの研修プログラムについては、研修開始前に専任の就農コーディネーターが受講生と相談の上決定し、研修の進捗状況に合わせて受講生と相談の上プログラムの見直しを行います。
■研修プログラムは個人ごとに異なりますので、農業大学校の学生と農大の講義・実習を中心としたプログラム、農家での実務研修を中心としたプログラム等、就農を希望する方の希望に応じて様々な組み合わせが可能です。
■研修期間中は、専任の就農コーディネーターが候補地への訪問、地元農業改良普及センター、市町村等との連絡調整を行い就農に向けた支援を行います。

と明示されています。
大変身勝手ではありますが、9ヶ月の経験の中でおじちゃんなりの意見を2つほど申し上げたいと思います。

(1)長野県の農業を知る機会が少ない

長野県の面積は広く、高低差も大きく、地域による天候も変わってきます。これらを含め諸条件によって、またその他の事情もあり、各地域の農業の特徴も大きく異なるとともに受け入れる側(自治体、JA、地域など)の新規就農者受け入れ意欲も一様ではありません。しかしながら、小諸を拠点として研修を行うため、かなり努力をしないと周辺地域(東信)以外の情報を入手することは難しい印象をぬぐえません。また、学校の関係者の皆様も諸般の事情より学校周辺地域に造詣の深い方々が多く、他地域の情報を多く持ちえていないように感じました。
結果として、今年の研修生のうちIターンの方のほとんどが東信地域に就農する予定ですし、これまでもその傾向が強いのではないかとの印象があります。これでは県の事業であるものの、結果は偏ったモノとなっているとの指摘があっても然るべきと思います。また、研修生にとっても選択肢を多くもてないと言えるでしょう。
是非とも、各地域の生きた情報と接する機会を設けてもらい、広く県内全体への就農に向けた選択肢の提供がなされる機会が得られるようになればと思います。

(2)農業体験となっていなかったか

今年行った稲作を例にすると、田植えはアグリターン研修と一緒だったということもありますが、手植えでした。しかし、独立した際に手植えをするというのは、観光用に実施することを念頭に置いたものでない限り、あまりにも非現実的です。田植え以外にも、半世紀ほどタイムスリップしたような作業をしたものがいくつかありました。今年に限っていえば、研修生が8名いたこともあり、非現実的な作業をプログラムとして実施しても可能であったかもしれません。
是非とも実際の『営農』を意識した経験の場が提供されるものであってほしいものです。たとえ当該作業に用いる機械の手配がつかない、もしくは手配できても作業単位が小さく研修としては非効率、取扱う品数が複数あり多岐の機材が必要になる等不都合があったとしても研修内容は実際の営農を意識したものとしていただければよいと思います。

就農前基礎研修の修了


12月18日に修了式が行われ、おじちゃんも無事修了証書を頂きました。振り返れば4月からの9ヶ月間に、多岐にわたる実習、講座を経て、少しは百姓になるための術を伝えていただきました。これも県、学校、先輩農家の方々の支えがあって出来たことかと思います。
本当にありがとうございました。
とはいえ、これからようやくスタートラインについたところです。おじちゃんは、これから上田市に拠点を移し、里親研修にステージを移し、傍らでキュウリ生産を軸に事業を進める計画です。そのためにも、生活の場、生産拠点の確保と整備を進めなければなりません。

少々の期待とあまたの不安

おじちゃん自身と家族のためにも、やはりずくだして行かなければなりません。皆さんにも『百姓ごまおじちゃん』への変身過程?を随時報告したいと思います。

2009年12月6日日曜日

資格取得週間(後半)

後半戦はバックホーをはじめとした整地・掘削等の車両系資格です。フォークリフト同様、既に大型特殊自動車免許をもっているため、一部講義・実技が免除されます。
バックホーは、これまで取得してきた資格とは異なり丸いハンドルがありません。四つのレバーにより操ります。二つは、走行に使われるクローラ用、残る二つがバケットやアームなどの操作用です。
まるでリアルなゲームのような感覚に陥りそうですが、安全第一に取り組まなければなりません。
昨日の雨でぬかるむ足元でしたが、おじちゃんもずくだして真剣に取り組みました。

前後半戦共全員合格(パチパチ)で終わることが出来ました。寒い中お付き合い頂いた多数の先生方に感謝です。

2009年12月2日水曜日

資格取得週間

今週は、就農に当たって有ると便利な資格取得です。
前半戦はフォークリフトです。おじちゃんをはじめ皆既に大型特殊自動車免許をもっているため、一部講義・実技が免除されます。
フォークもこれまでの農機具同様安全第一です。しかも、重量がある荷の持ち運びですから力の作用の理解やフォーク自身の構造、関連法規等学生時代に戻った気分でずくだしました。
運転も自動車とは異なり後輪で操向するのとハンドル操作を左手で行うことから感覚を掴むのが大変です。ずくなしに済ますわけには出来ません(?)。
しかも、各々終了毎に試験があり、緊張気味に進められましたが、無事合格となりました。まずはひとつクリア。さて明日からは…

2009年11月8日日曜日

最後の農大祭


今日は、農大祭です。おじちゃんにとっては最初で最後の、そして農大小諸校舎にとっても最後の祭となりました。
ここの農大の農学部は、来年から松代(長野市)に移り、おじちゃんが所属する就農前研修や農業機械の研修を担当する研修部だけになるからです。
9時30分から開会なのですが9時前からお客様は並びはじめ、開会とともになだれ込んでこられました。ケーブルテレビや新聞社などの報道関係も来られてました。
おじちゃんのいる研修部は、焼き芋、ジャガイモ、そしておじちゃん作の辛味大根の販売です。
辛味大根も何とか全て捌く事が出来ました。お買い上げいただいた皆さまありがとうございました。

2009年10月22日木曜日

圃場に熊が出てきたら


最近は、農地の遊休化や森林の整備不足などのため、動物達の棲息環境が好転しています。
ここ長野県でも、シカをはじめとしてサル、ハクビシン、イノシシなどの動物による被害が年々増えているようです。
そこで今日は、これら動物による農作物への被害回避策についての講義がありました。
午後は電気柵設置の実技です。おじちゃんの圃場予定地近くにも今年クマが現れたこともあり、ずくだして作業に当たりました。
感電はいやだったのでワイヤーを触ることはしませんでしたが、おぐっちゃんは、しっかりと握っていました。本当に大丈夫だったんでしょうか?

2009年10月7日水曜日

ソバ収穫…二回目


台風が来る前にソバの収穫をしました。前回のソバは、JAからコンバインに出動してもらいましたが、今回は最高級機「テデカール」(手で刈る)です。
まあ、2アール程度ですので程なく終了しました。
刈り終わったそばは、ハウス内で乾燥させるためにはぜにかけることに。これで20kg程度にしかなりません。とても高価なソバになりそうです。
このずくは、将来おじちゃんがやるべきものか思案が必要です。

2009年10月4日日曜日

稲刈り

ついに稲刈りです。
丸い田んぼの周囲は、バインダー(稲を刈って、束ねてくれる優れものの機械)を回転させる空間が必要なため2メートルばかり手刈りでやりました。手刈りは、おじちゃんも4年ほど前、新潟・南魚沼で体験していましたのでが、その感覚を思い出して作業に当たりました。

そして、残りは、そのバインダー君が大活躍。おじちゃんも来年以降に自分の田んぼの稲刈りを想像して、バインダー君の操作に慣れるため、ずくだして作業に当たりました。

でも、バインダーで簡単に刈るのはいいのですが、刈った稲束をはざ(天日干しにするための竿です)にかけるのですが、はざの設営やはざに稲束をかける作業が重労働、かつ作業者全員の手順の理解と手順に沿った作業を手際よくこなさないと効率的に稲刈りを進められないことを知りました。
(最近は、こんな風景を見る機会も減りましたよね。長野の東信地域では、比較的はざかけをして稲を乾燥させる農家さんが多い地域のようです。)

 どうですか、朝9時半から開始して、途中に用意したはざ棒が足りなくなり急遽竹を切り出すハプニングがありましたが、午後4時前にはこのようにすべての作業を終えることが出来ました。

来年の今頃は、おじちゃんも100%おじちゃん作の新米が食卓をにぎわしているのを夢見ています。

2009年9月30日水曜日

稲刈り準備


秋も深まってきました。研修で栽培していた稲もそろそろ刈り取る適期を迎えました。週末に予定する稲刈りを前に、出穂前に張った網を外しました。

2009年9月1日火曜日

夏秋トマトの特別講義

おじちゃんが今学んでいる就農前基礎研修を以前受けた後に立派な農家になられた先輩方が主催されたトマトの研修会がありました。
講師としてサカタのタネ(どんな会社なのかはご自身でお調べ下さいね)から技術者の方がお招きされ、2時間に渡って熱のこもったお話を伺いました。講師の方は、日頃より多くの農家の方と接しておられるため、講義内容は非常に実践的で、一般の書籍では知ることの出来ないものまであり、今までのものとは一味も二味も違う刺激的なものでした。
中でも、トマトは栽培履歴を忠実に反映し、ちょっとした手抜きが作柄に影響して、かつその影響をカバーして100%に戻すことが出来ない作物だとする点は印象に残りました。
勿論、トマトに限ったことではないでしょうが…
常に全力投球ずくださんと行けませんね。

トラクター実習と…

初めてトラクターを「作業するため」に動かす予定でした。しかし、生憎台風の影響で雨が降ったため、トラクターを圃場にだすことができず、屋内でロータリーの着脱実演となりました。残念!

2009年8月4日火曜日

ソバの刈り取り

午後は、ソバの刈り取りでした。約1反の畑に夏ソバが植わっています。手で刈ることが当初の計画だったようでしたが、時間がかかるので、コンバインにお願いすることになりました。
一時間足らずで刈りあがったソバですが、結果はみるも無惨。原因は、肥料不足、播種量不足のようです。
1反では、一般的に17000円程度の売り上げにしかならない上に、コンバインの借上料金を差し引いて、結果がこれでは。
ソバの栽培は、考えた方が良いかもしれません。

2009年7月28日火曜日

イモチ対策

今朝は、水田にイモチ対策の殺菌剤散布でした。
イモチの発生は、温度、降雨、葉の湿り気などから予測が可能になっているそうです。しかし、当地周辺はその予測システムがないので、予め殺菌剤で対応となったわけです。
散布といっても手のひらサイズのパックを投入するだけ。
これで無事に9月を迎えられるでしょうか…

2009年7月27日月曜日

水田の網張り

金曜日は、アグリターン研修の方々と水田に網を張りました。
というのも、この水田の周囲に他の水田がないこと、植わっているのがモチ米でウルチ米より出穂が早いことから、スズメさんたちの餌になるのを防ぐためです。
もしも、網張りなしの場合、収量が半分程になってしまいます。それでは今までのずくも水の泡。おじちゃんもさらにずく出して作業を行いました。

ところで、網は二枚張ったのですが、網の経費はこの水田から得られるであろう売り上げの15パーセント近くになります(網は2年程度しか使えません)。米作りも色々考えさせられますね。

2009年7月22日水曜日

水田への追肥

日食の終了後、水田に追肥です。
追肥は、籾数の増加、籾の充実などこれから刈りとりまでの間の稲の生育にとって大変重要な作業です。
ところが、ただ単に追肥をやれば良いものでもなく、早すぎると品種によっては倒伏の原因にもなってしまいます。
穂が出てくる前のこの時期に、まだ姿を現さへん幼穂の成長を確認しながら、作業適期を決めてやらなければいけません。
追肥作業は、『みのる均太』くんという名の均等散粒機の力を借りたので、おじちゃんもずく要らずの作業でした。

2009年7月16日木曜日

共同圃場の手入れ

今日は、共同圃場に出向き、ダイズ、ネギ圃場に繁茂した雑草と戦いました。最初は、鍬で対応する計画でしたが、繁茂状態がすごいことから必殺剤『テデトール』の活躍と相成りました。おじちゃんの手もずくりましたよ。
ダイズは、播種機で播いたのですか、発芽は飛び飛びになっているところあり、2〜3粒播かれているところありと、どうも扱うタネに得手不得手があるようです。草刈り後は土寄せしました。
ネギには、サビ病が見られました。(後刻オグっちゃんが殺菌剤散布しました。)土寄せは、アグリターン研修の皆さんにお任せすることになりました。

2009年7月9日木曜日

田の溝切り

梅雨の降雨の合間を縫って田んぼの中で作業です。
出穂までなから1ヶ月半のこの時期には田の水を一度落として中ぼしをします。これは田植え後45日過ぎたあたりが稲の分けつがピークを迎え、その分けつを促進させるためのようです。
この中ぼしをしている田に倒伏防止や米の品質を高めるために珪酸カリを散布します。さらに秋の稲刈りを円滑に実施するため、排水用の溝を切りました。(田は、中ぼし後に再度水を張ります。)一本の溝は、約1.5メートルの幅から集水することが出来るようです。
溝切りは、専用の機械を利用して実施ですから作業はラクラク。おじちゃんもずく要らずで作業を行えました。

2009年7月6日月曜日

馬鈴薯の試し掘り

今週は、馬鈴薯圃場からはじまりです。4月20日に植え付けた馬鈴薯の一部を試し掘りですが、雨の合間ですから作業は大変で、オマケに泥を洗い流さなければなりません。そして、植え付けた馬鈴薯も10種近くにものぼりますから掘りあげた馬鈴薯の整理もまた大変。
大半は、男爵です。その他ごまおじちゃんは「アンデスレッド」を担当しました。
何故雨という悪条件の中の作業となったかというと、この後みんなでコロッケを作って食べ比べるためだったのです。

2009年7月3日金曜日

大型特殊自動車免許検定

研修の総仕上げは、大型特殊自動車の免許の検定です。運転免許センターから担当者が出張してこられての実施となりました。
おじちゃんも緊張状態のなか、ずく出して検定に挑みました。
結果は、…また、そのうちにとしておきましょう。

2009年6月30日火曜日

農業機械利用技能基礎研修


今週は、大型特殊自動車の免許を取得するため、研修です。簡単に言うと公道でトラクターを走らせるための免許です。
一般的にトラクターは、自動車のように速度を出すことができませんし、農作業のための機能が色々と装備されています。また、前輪と後輪の径も異なります。こういうことを含めて農作業を安全に行うための技能が必要になります。
ずく出して一回の研修で終わらせなけば…