2009年5月19日火曜日

接ぎ木苗


昨日(5月18日)は、キュウリの苗を仕立てる作業です。
苗には、自根苗(つまりは種からそのまま育てるもの)と接ぎ木苗があります。自根苗のいいところは、その品種そのものの味の詰まった実を得ることができます。しかしながら、連続して同じ場所で植え続けると病気等の発症、害虫の発生、土地の劣化が顕著になります。そこで食べたい作物を育てるために、病気や害虫に強い品種を土に接する部分でつなぎ(台木とする)苗に仕立てるのです。
キュウリの場合、台木はカボチャを主として使います。各々の形成層(中学校の理科で習いましたね)を併せて、ひとつの樹にしてしまいます。
本日の接ぎ木法は「呼び接ぎ」。もっとも簡単な方法だそうです。
しかしやってみると大変です。接ぐ材料であるキュウリとカボチャは播種後10日程度のもの。主枝の太さは5ミリメートルになるかならないかで、その3割程度に切れ目を入れて重ね合わせるのです。油断すれば、切れ目は主枝全体をザクッときってしまいます。慎重に切れ目を入れて、重ね合わせる作業が続きます。
接いだ苗は、接いだ部分が乾かないように保護してやる必要があります。農大では培養室なるものがありここでしばし保管。2週間程度したら、今日の作業結果が出ます。ほんまにうまいこといってんやろか、すぐに結果が出ないのがいらだたしいところです。